2012/12/4 あらかじめ決められた北のカナリアたち

 12月になりすっかり冬になったかと思えば今日は1月上旬並みの気温だったそうな。すっかり冬どころかそれを通り越して年を跨いでしまっている気候のなか、わが家ではいまだ暖房を入れられずにいます。なぜなら2週間ほどの間、リモコンが見つからないでいるから。だからこのところ毎晩さ、さ、寒い!と絶叫しまくりながら毛布にくるまって過ごす羽目です。

 

 寒さといえば、おととい観た『北のカナリアたち』(阪本順治監督)が悲しい悲しい、しかし感動してしまう悲劇が北海道の非常に険しい寒さのなかで繰り広げられていました。なかでも礼文島で撮影されたというとんでもない吹雪のラストシーンが、観ていておもわず「やべぇ」と呟きそうになるほど横殴りの雪。そのシーンで森山未來さんが凍傷しかかったというほどらしく、そうした過酷さのなかでの撮影には本当に頭がさがる思いです(なにせわたくし東京の冬の御岳山が限界)。

 

 その『北のカナリアたち』には菅田俊さんが出演されています。『Playback』での菅田俊さんは多少愛嬌すらある役どころですが『北のカナリアたち』ではまったく違います。一言でいうと超怖い!本当に怖すぎて座席の背もたれいっぱいに後ずさりしました。同じ阪本順治監督の『行きずりの街』でも同じ起用法だったと思うんですが、にもかかわらずその時はまだどこかコミカルさが漂っていたのに今回は震えるほど恐ろしかったです。『Playback』の遠藤というどこか抜けているようにも見える、おおらかな役柄からあの恐怖そのものの役までのその射程距離にはやはり俳優の妙だな、すごいや、と魅了させられてしまいます。いやぁ本当にかっこいいな。

 

 『北のカナリアたち』は昭和のオールスター映画を思い出させる素晴らしいキャスト(なんてったって東映60周年記念映画)ですけど、菅田俊さん以外でも、『Playback』の俳優陣は決して負けてません。すでに見ていただた方にはわかっていただけると思いますが、それぞれがベストアクトを披露していますし、かつそれぞれがアンサンブルを引き起こしているからもう、もう、もう!とわたくしは見る度に身悶えしてしまいます。間違いなくそこではいままでに見たことのない村上淳さんが、渋川清彦さんが、三浦誠己さんが見れると思いますよ。昨日のブログで城内さんはモンジと言ってますけど、僕はボン派です!

 

 そういえば昨日、コメントも寄せていただいている”あら恋”こと、あらかじめ決められた恋人たちへのライブに行ってきました。代官山UNITはパンパンの超満員でした。城内さんは踊り狂ってました。写真もあるけどアップするのは自粛しておきます。

 

佛木