2012/11/26 あの台詞が素晴らしい理由

 「ほらまたお前そんなせめぇとこ通ってんじゃねぇか」

 

 『Playback』を観る度にいつも印象に残る台詞です。少しあやふやですが。

 高校時代、ハジ(村上淳さん)とボン(柴田貴哉さん)がモンジ(渋川清彦さん)に連れられて遠藤(菅田俊さん)に会いに行くシーン。モンジとボンが、時代劇用セットの敷地の垣根の間を通るときに、モンジがボンにこの台詞を言います。

 

 何故僕はこの台詞に深く感動してしまうのか。

 

 「ほら」ということはその前にそれを予見するようなことを話していた可能性が高い。例えば、モンジ「お前狭いとこ通るの好きだよな。」ボン「いや、そんなことないよ。」など、いろいろと想像できます。

 

 このシーンではボンは一言も発しません。にも関わらず、この台詞があることで、二人の関係性や、この前にどんな会話をしていたかなど想像ができます。

 

 つまりこの台詞には幅や奥行きがある。しかもなんてことない些細な台詞。だから素晴らしいんだと思います。全体を通して高校時代のボンは無口ですし、この人物の説明は省略されています。だからこそ、この台詞も効いてきます。何度観てもこの台詞は強く印象に残っていて、そうか、こういうことかと合点がいきました。

 

 ここのシーンの渋川さんは、このあと遠藤に好きな映画の話をしているときも素晴らしいし、菅田さんが三人を見つけたときのやりとり、あの軽さには現場でも僕は撃ち抜かれていました。

 まだまだいろんな発見がありそうです。

 

 ついに、雑誌『nobody』最新号が発売されました!早く読みたい!

 

 個人的な話ですが、明日は雑誌『nobody』や『Playback』他多数の映画の現場にスチールで参加されている鈴木淳哉さんに、宣材写真を撮って頂くので、めっちゃくちゃ楽しみです。

 

山科