2012/11/17 腐ってガバガバだけど、現場はがんばりました。

 今日は一歩も外に出なかった。で、何をしてたかというと、えーと、これといって何もしてません。やたらと最近来客が多いので、散らかった部屋を片付けたり、本読んだり、雑誌読んだり、ゲームしたり。気がつくと外は暗くなってて雨降ってる。もう無理って感じで引きこもりモードのスイッチを入れました。

 

 「なんにもしてないと、人間ダメになるからな。腐ったら終わりだよ」とは劇中の菅田さん演じる遠藤のセリフですが、よく言ったもんです。監督たちが何を思ってこのセリフを書いたかは分かりませんが、只今駄目駄目です。腐ってガバガバです。

 

 何にもしてないので、何にも書くことがないので、撮影当時の資料を掘り返してみました。いろいろと思い出すのですが、当時の総スケ(総合スケジュール)を見ると、よくもまぁこれだけタイトなスケジュールで撮れたよなぁと改めて思います。

 大体1日の分量が10ページ近くある。脚本というのは大体400字で1ページ。あくまで目安ですが、1ページ1分で計算します。完成稿が102P。(完成尺が113分)撮影日数が12日(+予備日・都内から水戸への移動日)+実景撮影なのですが、この脚本、ほとんどがDシーン、要は日中のシーンなのです。

 

 実際完成したものを見るとわかるのですが、確かにモノクロの作品なので勝負できるのは昼間、御日様が天空にある時間というのが『やくたたず』を撮った経験のある監督なので実感としてあったんだなと今となっては思います。でも当時はあまりにもバランス悪いのでナイトシーン増やせや、コラとなったのは言うまでもありません。でもこの三宅唱という監督はなかなかに頑固なもので年下なのに基本的に言うことをききません。現場ではそれ以外のことでも結構衝突したものでした。

 

 なのに何故、本来現場だけの僕が、いや僕以外のスタッフたちも宣伝とか公開まで関わっているのかというと、まぁ本当にこの『Playback』という作品が好きになっちゃたからなんだと思うんですよね。もし「うわぁ、全然おもんない…」って思ってたらやんなかっただろうと思います。何が言いたかったかというと、どんなに現場がつらかろうと、現場でスタッフとケンカしようと監督というのは出来上がった作品で現場スタッフ・キャストたちを納得されられたら勝ちなんだなってことです。映画をやってる人間たちのほとんどは、所謂「めんどくさい人たち」なので現場ではまぁ文句ばっかり言ってるわけです。その「めんどくさい」スタッフたちが今でも声掛けるとほとんどのやつが集まります。

 みんなあんまりおおぴらには言いませんが、この作品のことが好きなんだろうと思います。ガバガバの人間が言うのもなんですが、いい作品になって本当によかった。見てください。

 城内