2012/11/7 主義主張じゃなくて流儀

 『Playback』公開が迫っている。11月10日、今週の土曜だ。公開数日前の状況がどんなものなのかなんて、2年前も1年前も半年前も2ヶ月前も1ヶ月前もまったく想像できていなかったが、まあこういうものなのか。相変わらず日々の諸々に追われている、という感じ。まあ1日前までドタバタ作業せねばならないことは決定している。みんなで、やるのみ。

 

 「ぼくは自己主張っていうのはね、あんまり、ぴんとこないんでね。(省略)それほど自分をあからさまにだすとか、そんなことは考えたことはないし、自分の流儀ですよね、主張というより。流儀でこうなるっていうんで、主張なんかじゃないですよね」

とは、著書『けんかえれじい』のなかでの鈴木清順氏の言葉である。近ごろはこの「主義主張じゃなくて流儀」ということを、ふとしたときによく思い出す。

 

 じゃあいったい流儀ってのはなんなのか? よくわからん。アチチュードってことか。おそらくそうだが、それだけじゃない。でもとにかく、やはり流儀のない映画も小説も音楽も美術作品も、やり方も生き方も、もうどうだっていいし、ぜったい関わりたくないし、ばいなら、と最近とくに強く感じている。

 

 だからつい先日、映画『ニュータウンの青春』(森岡龍監督)を見たあとは、とてもワクワクした気分になった。そこには主義主張じゃなく、流儀があった。流儀を生きようとする者たちへの、おおきなやさしさがあった。

 

『Playback』を見る人たちにも、そんなふうにワクワクしてもらえたらいいな。

 

 松井