2012/10/28 スタンド・バイ・水戸

 27日のオールナイト明けに、その足でそのまま本作の故郷、水戸へ。水戸短編映像祭のプレミア上映にも行きたかったけど、仕事のため叶わず。こないだ監督と松井くんが行った時も同行できなかったため、僕にとっては撮影の終了挨拶以来、1年強ぶりの水戸です。またもや平島悠三氏と共に。


 早い時間に着いたため、ちょっと仮眠して、撮影時にも通ったスーパー銭湯「やまの湯」にてひと風呂浴びてから水戸市内へ。水戸の街中はちょうど、まちなかフェスティバルというお祭りの開催真っ只中でした。まずは水戸短編映像祭のスタッフの方たちや散々お世話になった「桜田門外ノ変」映画化支援の会の皆さんが運営されるブースを回り、お世話になった方たちと久方ぶりの再会です。みなさん、映画の完成と公開を我が事のように喜んでくれていて制作冥利に尽きるというか、本当に水戸でこの作品を撮れてよかったと思います。


 寂しかったこともひとつ。撮影の拠点となった「park is」という建物がもう取り壊されていて完全に更地になっていました。この建物は震災で致命的なダメージを受けていて、撮影時から近々に取り壊されることは決まっていました。その中で撮影もしたし、役者の支度部屋、地元の方たちに多数参加いただいたケータリングの炊き出し基地、食事場所、物置。隅から隅まで使い倒した、僕らにとってここがなかったら、なんて考えられない場所です。あらためてオーナーの秋山さんの侠気に感謝。在りし日の姿は映画の中で見ることができます。なんつーか、あまりにもあたりまえですが「それそのものが、そこにあるという瞬間の貴重さや儚さ」のoffヴァージョンをダイレクトに見た気がしました。ぽっかりと空いた空地の不在感は心もとなくて、あたりまえにそこには何もなくて。やっぱりこの映画はあのタイミングの水戸でしか撮れない映画だったんだなと改めて思いました。


 雨も降り出して、お祭りも佳境に差し掛かったあたりで、先のブースでやっていた映画ポスターの即売を見てみると…、ちょっと待ってくれ、これとんでもない掘り出し物あるんじゃないの? スタッフさんに呆れられながらおそらく千枚にもなろうかというポスターを引っぱり出し、全てチェック。よだれが出るようなレアな品が続々と。「エドワード・ヤンのサイン入りじゃん!!」とか「これ、クリストファー・ドイルのサインじゃね?」とか「うわー、若松さんのサイン、『心』って書いてある」とか散々盛り上がってしまいましたとさ。


 今回、会えなかったたくさんの方にもお会いしにまた水戸に行きます。この映画が水戸で長いこと愛されてくれることを、いや愛される作品になるかどうかはこれからです。大内くん、次行った時にした約束よろしくお願いします。

城内

 

※タイトルの他案

「オオウチー、わが最愛の水戸」
「水戸か1/2」
「水戸の稲妻」
「新学期 操行水戸」
「果てなき水戸」
「水戸の友人」