2012/10/24

 空族の映画についていつかちゃんと書きたい、とずっと思っていたが、今回は「自分にとっての空族体験」という方向で少しだけ書いておく。

 当時『国道20号線』をuplinkで2回観たあと、登場人物たちがたまらなくイイこと、ザ・アメリカンな物語、そして空族というチームにも必要以上に刺激を受けてしまった。それからいろいろ悩むようにして自分なりの映画について考えて、『やくたたず』を撮った。その後『サウダーヂ』を初号でみせてもらい、気合い入れ直して『Playback』にクランクインしたことを覚えている。

 

 同時代に空族がいて、なにができるか。

 憧れてマネするのか、ただ無視するのか?

 誤解を恐れず、自分の場合をざっくり言うと、「そっちは任せた、おれこっち!」という感覚でいる。

 去年のロカルノが『東京公園』と『サウダーヂ』を選んだ、そんな感覚。もともと、ある意味で真逆の、対になっているような二本だと思っていたのもあって、それが同時にあることが「映画」にとってとても豊かなことだと思った。

 もし自分の映画が、その豊かさをさらに広げる力になれるなら、それほどうれしいことはないでしょう。

 

 なんでも出来る、出来てしまう気がする時に(つまり誰でも映画が撮れる時代に)、空族が作った映画をみて、じゃあ自分はなにをやるか、つまり、なにをやらないでおくか? なにを拒否して、なにを選ぶか。

 

三宅