2012/10/22

 先日、主演の村上淳さんの取材日を設けて頂いて、色々な媒体の方に取材をしてもらった。その時印象的だったのは、投げかけられる質問の一つ一つに、真剣に、その媒体に合わせて丁寧に回答をしていた村上さんの姿勢だった。
 ほぼ丸一日の取材だったけれど、疲れたところも一切みせず、この映画に対する発言の一つ一つが愛情に満ちていて、また、それをきちんと自分の言葉を慎重に選びながら発言する村上さんの姿勢をみて、改めて襟が正されるような気分になった。
 ある映画が生まれて公開される、というのは一人の子供が生まれたことに近いような気が、『Playback』に関わって殊更強く思っている。それは例えば名前をつけるようにタイトルを決め、行く学校を決めてあげるように劇場を決め、社会に受け入れて貰えるように紹介の言葉が探したりすることの一つ一つがなんだけど。
 ただ難しいのは良い映画に限って、簡単に言葉にすることができないから、「とりあえず一回観て」と言いたいのだけれど、知らない人にそう言うわけもいかず、違う言葉を探すのだが、本当にいつも難しい。
 この映画の宣伝に加わった時に、三宅監督、松井さんと三日間くらいかなり集中的に喋ってようやくそれが形になり始めた時はやはり嬉しかった。ようやく子供に着せる服が決まったみたいな気分なのかな。(子供いないから分らないけど)
 これから、いよいよ公開だけれども、映画が観られることで、一杯言葉が増えればよいと思う。
 監督の三宅さんは、公開前から欲求不満の子供のように、映画に何か言ってくれることを求めていて、傍からみると少し可笑しいが、もう少し待ってみんなが見てくれれば、それは自然とでてくるんじゃないかなと思っている。公開中、オーディトリウムで映画を観て、下のカフェに監督がいたりしたら、どうぞ皆さん、気軽に話しかけてあげてください。見た目はごついが、意外と話したがりですので(笑)
 それと、村上淳さんの記事やインタビューも今月末から各所で出始めます。
随時お知らせして参りますので、こちらもどうぞお見逃しなく。
岩井