ロカルノ通信vol.2

8月11日、ロカルノ映画祭・最終日。

オフィシャルの予定がない監督以下『Playback』組はおのおの映画祭で上映されている他の映画巡りをしたり。本当に、こういう「映画祭でみる映画」というのは、前情報ほとんどない状態で「あ、時間が空いてるからこの上映に行こう」と、何処の国のどんな映画なのかワカラナイものに触れることができる、とても貴重な体験だと感じました。

『Playback』もそうした観客の人たちに、始めは得体のしれない映画として見えたかもしれないですが、きっと心の深いところに届いてくれた人もいたに違いなく、上映後に熱心に監督に話しかけてくれたりする方々や、恥ずかしいくらいの褒め言葉を頂戴したり、確かな感触を得ました。

 というわけで、ポスプロ&試写を通じて何度も見ている僕たちですが、やはり「映画祭のお客さんたちともう一回みたい」という思いで、『Playback』上映最終回にも足を運びました。予定されてはなかったけれど急遽、監督の舞台挨拶もお客さんの前でしました。こちらの予期せぬところで反応があったり、やはりこの映画ってこうみえるんだ、という発見があり、面白いです。

『Playback』最終上映終了後すぐに、ピアッツァ・グランデにて授賞式。惜しくも今回『Playback』は受賞なりませんでした。グランプリはジャン=クロード・ブリソーの『La Fille de nulle part』。ジャン=クロード・ブリソーといえば、そのキャリアの終盤にさしかかろうかというフランスの巨匠。そんな巨匠より若手に賞をおくれよ!と言いたくなるところですが、なんとこの作品は『Playback』と同じくらいか、それより低い超低予算映画(そしてその低予算に見合った学生映画っぽい(?)ルックになってます…)。そういう意味では、巨匠が巨匠然とした映画でグランプリを獲ったというのとは少し趣が違うのでした。

授賞式のあとは、クロージングパーティが行われて、たくさんの映画祭関係者が集まっていました。そこでもいろんな方から『Playback』の感想や評価をいただきました。中には、本当にこちらが嬉しくなるような言葉をいただいたり。賞は逃しましたが、こういう出会いや対話を通じて、作品はまたひとまわり成長していくんだなあ、としみじみしました。

『Playback』これからも他の映画祭やら回ったり、なんといっても今秋の公開に向けて全力で頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。(新垣)