2013年

5月

14日

2013/5/14 旅日記

5月2日 23時よりオーディトリウム渋谷さんにて、友人TAAさんのPV試写会http://www.youtube.com/watch?v=3-4LojQEL3g。2月に四宮さん、雅彦さんと一緒に撮影したもの。終わり次第、みんなで車に乗って京都へ出発。GWのため東名が笑えないほど混雑していて、PAのコンビニは学祭でもやってるんか、てくらいの行列。恒例のしりとり。

 

5月3日 昼過ぎにアンテルームさん到着。緊張しそうなくらいイイ空間なのに、ゆっくりした時間が流れていて、すぐ落ち着いた。設営準備などしつつ、俊美さん、淳さんKEEさん真起子さんが順に到着。ライブはもちろん、「音楽とおいしいフードと」ということで、尾関くんほか京都シネマさんスタッフチーム、下村音響さん、カフェパランさん、センティードさんらのプロの仕事に感服。プロフェチ。

 

5月4日 松井さんも京都に到着し、フローイングカラスマさんのギャラリーに淳哉さんの写真展の設営。京都シネマさんで初日舞台挨拶。去年の9月先行上映に続き満席で感激。終了後、特急のって関西空港へ。2時間爆睡。新千歳空港から札幌駅へ、札幌駅からシアターキノさんへ。開場時間ぎりぎりで到着。中学の同級生たちなどたくさん駆けつけてくれて満席に。ありがとうございました。地元ってむしろ逆にアウェーだなというくらいやっぱり緊張してしまったトーク終了後、友人らと一杯。京都での真起子さんオールナイトいけず残念だったが、反応をネットで見て、うれしかった。

 

5月5日 実家で犬と遊んでいた。夜またキノさんで『やくたたず』。昨夜に続き満席で感謝。舞台挨拶も片方さんとサキちゃんと3人でやることができて、いい機会だった。柴田がひょっこり現れて、終了後すこし話す。

 

5月6日 親父と夕張にいってばあちゃんらに会う。札幌に戻り、さそり座で『愛のコリーダ』『KAZUYA 世界一売れないミュージシャン』。KAZUYAさんに何度も笑ったが、人ごとじゃないなあ、と。中島公園のボートシーンがとてもよかった。

 

5月7日 親父の会社で特性チラシをつくらせてもらう。夜、ひさしぶりに近所の焼肉。

 

5月8日 四苦八苦して特性チラシ完成。大通り付近の服屋さん喫茶店さん美容室さん他にチラシ配布。実はほんとに苦手で東京ではいつも誰かとやっていたけれど、いいお店ばかりで途中からだいぶ楽になり、自然と地元に愛着がわいてしまった。


5月9日 午後から夕方までラジオや新聞など取材日。ありがたいです。

 

5月10日 朝一に新千歳から福岡へ。ネットカフェで終わっていなかった原稿。夜キャナルシティで大橋トリオさんライブ、その後キースフラックさんでUSE MEに。やまちゃんでラーメン。今回初のホテル泊。

 

5月11日 起きて原稿。夕方KBCシネマさんで『戦争と一人の女』。その後『やくたたず』『Playback』初日。シネマノマドチームさんのパワーで盛況になり心から感謝。しかもみんないいやつ&素敵な人たち。

 

5月12日 詳細書けないが友人宅、日本にこんなとこあるのってくらい素敵な家でまったり。夕方、みんなと合流してからブルックリンパーラーさんへ。これまた盛況で、2時間トークオンリー、と思いつつ、シネマダブモンクスさんのライブもあって、楽しかった。いろんなはじめましての方とすごくリラックスして話せて、福岡、いいなあ。尾関くん友人つながりの同級生たちがもつ鍋をごちそうしてくれた。ほんと感謝。尾関くん車で山口へ。5時着。

 

5月13日 ランチ後、YCAMで打ち合わせ。屋根上まであがらせてもらって一望したあと、温泉まで案内してもらった。夕方新幹線で京都へ。

 

今日からちょっとゆっくり京都にいます。ほんとにいろんな方のお世話になってます。

三宅

2013年

5月

10日

2013/5/10 京都・札幌 各会場のご来場ありがとうございました。

 

 

 あっ!というま、ホントあっ!というまでございました。往きの東名渋滞なんのその、京都に着けばあっ!というまに帰りの時間。滞在期間中、東京を連れ発った人間が一人減り、二人減り、三、四人目減ったところで五人目はなぜか眠ったままあっ!と気付いたら滋賀は草津へトリップし、残った四人で過ごした復路所要時間はなんのなんの往きの半分で嬉し驚きのあっ!というま。おかげでずいぶん和やかに帰京しましたが帰ってきてからも、あるいは移動の先々で、またまた過ぎていく毎日毎日にあっ!と叫んでおりますPlaybackチームでございます。チーム計9人(!)が、大変お世話になりました京都シネマ尾関さま。

 

 Playbackチームin2013GW、また次回にあらためて振り返っていきたいと思いますが、京都公開前日祭としてですね、渡辺俊美さんのイベント《INTER PLAY》×映画『Playback』があり、京都シネマ公開初日舞台挨拶(村上淳、渋川清彦、渡辺真起子、三宅監督)がありオールナイト《映画女優・渡辺真起子ナイト》@京都みなみ会館と充実の2日間。そして監督は4日の舞台挨拶後に故郷の札幌へと飛びシアターキノでの『Playback』&『やくたたず』凱旋プレミア上映 With 片方一予、須田紗妃さん(4歳!)、と盛りだくさんでした。各会場にご来場くださった皆様誠にありがとうございました。関係者各位の皆様もありがとうございました。

 

 

×     ×     ×

 

 

 とかなんとかワイワイガヤガヤと過ごしてきたわけですが、我々が京都に着いた夜、吉祥寺では二週間のレイトショー最終日を迎えていました。なんと盛況のうちに最終回を迎えたそうで大変ありがたくご来場下さったみなさんにお礼申し上げるとともに、6月5・6日にはふたたび同じ場所、<爆音映画祭>のなかでお会いしましょう、と図々しくも再会の合図を受け取っていただきたいと思います。

 

 その吉祥寺バウスシアターでは初日舞台挨拶、アフタートークと催しが二つあったにもかかわらず、またこれ今に始まったことではないにしろ、ゼロレポートという筆無精ぶりです。「あいたー、また記録とってなかった!」というやつです。というか楽しくなるとわかるとあらかじめとりません。楽しむために。すいません。

 

 な、ていたらくぶりなのですがデータを整理してたらなんとパソコンから半年前の録音が出てきました。渋谷オーディトリウムで公開一週目に行われた村上淳さんと監督、プロデューサーのトークイベント。もうほとんど終盤だけの録音ですがいやはやそれでもなかなか聞き応えのある質疑応答でしたのでこちらを代わりといっちゃなんですが、起こしてみました。以下11月14日、渋谷オーディトリウムでのティーチイン終盤の内容です。

 

 

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質問者1「村上さんが唐突に学ラン姿でバスに乗っているシーンで、村上さんが泣いているように見えたのですが、あれはどのような意図であそこにあったのでしょうか?シナリオの段階からあそこにあったのかそれとも編集段階であの位置に入れたのかお訊きしたいんですが。」

 

村上 「編集であそこに入れたんだっけ?」

 

三宅 「いやあれは脚本の段階からあそこに書き入れていました。泣くシーンがあそこにある理由は、ハジは高校時代に戻ったりとかするし、いろいろ出来事があった上で泣いちゃうとドラマというかノスタルジックになりすぎると思ったのでそういうすべての事が起こるまえに、ただ泣いている、というのがあることでその後の出来事が通常とは違ったようなエモーションを起こすんじゃないかと思ったのでシナリオの段階であそこに書きました。」

 

村上 「僕は編集の段階で見たときにハイライトは"ここだな"って思いました。昔、幼い頃って突然泣いたりとかあったかもなーって。10代のころにああいうふうに不意に涙がでてくることってあった。そんな自由さっていうのかな、そういうのが昔はありましたよね。」

 

三宅 「撮影はけっこう終盤のほうに撮ったんだよね。」

 

村上 「実はあのバスの中はゲリラで撮ったんです。監督、カメラマン、僕で。」

 

三宅 「いや、もう一人乗ってた。ゲリラ撮影だから最小人数じゃなきゃいけないんだけどこの人(松井プロデューサー)はふてぶてしく乗り込んでメイキング撮ってた(笑)。」

 

松井 「僕はいろいろ思い入れがあるシーンですね(笑)。」

 

村上 「僕も思い入れがある。あのとき普段芝居に対して何も言わないカメラマンの四宮くんがあのシーンを撮り終わってバスを降りた瞬間に「この映画勝ったな」って言ったんだよ。」

 

三宅 「直前までとんでもない大雨が降っていて、みんな今日はもう撮れないかなって思っていたんだけど突然サッと雨が止んで雲間から光が差してきたんですよね。」

 

村上 「素晴らしい光だったんですよ。」

 

 

質問者2「村上さんと渡辺真起子さんのシーンで、ハジが予知的に少し先のことを見てしまうカットがあったと思うんですが、とても不思議な感じがしました。あれはどういう意図で入れたんですか?」

 

三宅 「フラッシュフォワードっていうのかな、それについては後半の渡辺真起子さんが車に乗り込むところをまずシナリオの段階で書いていて、それと対になるように納豆チャーハンのシーンに編集段階で加えました。

 理由のひとつには菅田俊さんの「原因と結果、原因と結果」という台詞があるけど、その反面たとえば劇中に渡辺真起子さんが「男は結局、自分の母親と似ている女を選ぶのよ」って言うような、何かによって選ばされているとしか思えない理不尽な選択みたいなものが実はこの映画の背後を支配していると言えると思うんです。」

 

村上「あそこはとても悲しいカットだよね。妻が出て行く、それすらもフラッシュフォワードで見えてしまってるっていう。」

 

三宅「ハジはサッと着替えてますけどね(笑)。」

 

村上「着替えて出てくる(笑)。でもあんまり気づかないかもね。」

 

質問者3「感想になってしまうんですけどいいでしょうか?」

 

村上 「ぜひお願いします。」

 

質問者3「これまでにない感情なので説明ができないんですけど…見終わってとても不思議な気持ちになりました。知らないうちに涙が流れていたんですけど、自分でもなんで涙を流したのかわからないような、これまでの自分の中での感動したっていうのとは違う感情というか、そんな不思議な気持ちになりました。ありがとうございました。」

 

三宅 「いえ、こちらこそとても光栄です、嬉しいです。ありがとうございました。」

 

村上松井 「ありがとうございました。」

 

 

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 あら、読んでみると意外と短いですね…。ご容赦ご容赦、という感じで。もっと読みたいという方、福岡5/11(土)の初日舞台挨拶(急遽、三浦誠己さんの登壇が決まりました)&『やくたたず』特別上映+トークショーなどありますので是非(笑)。5/10(金)、12(日)にも関連イベントがあります。

 

 京都シネマでは上映が続いております。5月24日(金)までです。あっ!というまです、お足運びを。なお鈴木淳哉による『Playback』のスチール写真展もフローイングカラスマさんにて開催中ですのでそちらも是非。

 

 

佛木

 

 

 

 

福岡公開イベント

 

◉ 『Playback』上映 @KBCシネマ1・2

 

5/11(土)~5/17(金)21:00

※初日上映前舞台挨拶!(三宅監督、村上淳、三浦誠己)

 

5/18(土)~5/24(金)時間未定

 

 

◉ 5/11  三宅監督処女長編作品『やくたたず』特別上映+トークショー

場所:KBCシネマ1・2

日時:5月11日(土)19:00~

料金:一律¥1,500 シニア¥1,000

トークショーゲスト:三宅唱(監督)、村上淳(俳優)

 

 

◉ 5/10  "MAMA SAID" Presents USE ME

場所:Kieth Flack 2F

日時:5月10日(金)開場19:00 開演19:00 終了01:00

料金:Adv¥2,000(1drink order) Day¥2,500(1drink order)

■DJ: MURA-JUN SHANTii (村上淳)

■Local DJ: HIDEKI MORI (DITI), SHOWBEE (Pet Sounds), TSUZITA (NOID), ROCK CUT (SOPH.FUKUOKA)

■VJ: AK. (NEX/ARTTECTURE)

■Staff: NAKAii & sayaka ※詳細コチラ

お問合せ:Kieth Flack(キースフラック) : 092-762-7733

 

 

◉ 5/12

DESIGNING?2013 presents「文化をデザインする、日本映画の未来」

~ 映画『Playback』公開記念合同トークイベント ~

村上淳(俳優)、渋川清彦(俳優)、三浦誠己(俳優)、三宅唱(映画監督)、岩切卓(SOPH.FUKUOKA)を招いて、日本のインディペンデント映画を通じて、福岡の、そして日本文化の未来について考察する。

場所:Brooklyn Parlor HAKATA

日時:5月12日(日)開場19:00 開演20:00

料金:¥1,500(食事代別) *限定80名

※ご予約の方は、19:00よりお食事が可能 (限定メニュー)

※お席の指定は出来ません

【ご予約の手順】

① メール件名に「5/12(日)ブルックリンパーラー博多」と明記

② メール内容に、お名前(フルネームカタカナ)とご予約枚数を記入

③ 下記までメールお願い致します

※限定80名定員となり次第、締切とさせて頂きます

mail : info@southbound.co.jp

お問合せ:SOUTHBOUND : 092-283-1314

協力:西南学院大学「ことばの力養成講座」

 

 

 

 

 

 

4 コメント

2013年

4月

25日

2013/4/24 たぶん本人が一番楽しい?アフタートークがありますよ。

 

 『Playback』のツイッターのタイムラインをみていて面白いのは、これもフィルムの動きと連動したゆっくりとしたリズムだったりする。フィルムの数も少ないし全国一斉公開とかできないので、ゆっくり順次全国を廻っていくわけだけと、それに併せてツイッターの感想も「わっ」て一杯でるんじゃなくて、着実に今観たって人が刻々といて、それがなんだか嬉しい。それは『Playback』って映画のリズムと同期している感じで、波長があってる気がするんだな、きっと。

 そうこうしているうちに一本のフィルムが東京に戻ってきていて、現在バウスシアターで上映中。

 初日の舞台挨拶で村上淳さんも言っていたけれど、全国を廻ってきたうちの一本が帰ってきた。それが毎晩、東京は吉祥寺のバウスシアターにて、5月3日の金曜日まで毎晩21時5分から廻り始める。

 それはなんだか感慨深いことだなって改めて思う。

 

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 さて話は変わりますが、今僕は、5月11日からオーディトリウム渋谷で始まるCO2東京上映展2013の宣伝をしております。東京ではまだそれほど知られていない監督たちが宣伝に奮闘しているのですけど、思えば『やくたたず』もCO2助成で制作されて、それが『Playback』にも昇華されたのは、このブログを読んでいる方ならご存じだと思う。(そういえば東京で『やくたたず』最近やってないですね・・・そろそろやりたいなあ)

 その頃の三宅監督はこんなに初々しかったのだろうかねえ。今は体重も貫録もでてきまして、偉そうな感じだけど・・・というのは外見でそう思われがちかもしれないけど(三宅さん、嘘、冗談ですよ!)今だってひどく謙虚だなあと思うのは、劇場から出てきた観客の一人一人に真摯な回答をしている姿を何度も観ているからだろうと思う。映画を観た後に観客と話しをしたいか、したくないかは、作り手のタイプによって二つに別れるかもしれないけれど、三宅監督は多分前者で、そしてそれは彼の映画作りというのが、やっぱりそうやって観た映画について話すことから始まったのではないかなあと思って。

 というわけで、4月26(金)には上映後、一階カフェにて三宅監督とのアフタートークがあります。たぶん本人が一番楽しいのではないかと思いますが、それに劣らずお客さんも上映後のお喋りを楽しんでくれたら嬉しいです。詳細は下記の通り↓軽い気持ちでご参加ください。

 

 

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■4/26(金)『Playback』上映後23時ごろ開始

バウスシアター1Fカフェ「Lido Cafe」監督によるアフタートークを上映後に開催。

お茶でもお酒でも飲みながら、監督とざっくばらんにお話しましょう。

疑問、感想、なんでもどうぞ。

遅い時間なので終電をチェックのうえ、みなさまぜひご参加ください。

参加費はドリンク代のみです。

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 それから、こちらもどうぞ宜しくお願いします m(_ _)m

 

CO2東京上映展2013

 

 

岩井

 

 

2013年

4月

16日

2013/4/16 フラっとフワっと東京凱旋上映にどうぞ

 

 久方ぶりにブログを再開しましたPlaybackチームです。これからまたポツポツと更新していきたいと思います。

 

 三宅監督が振り返ってくれたので種々の詳細は省きますが、映画『Playback』は1月の大分シネマ5さんを皮切りに、CINEAST3.0でのメイキングWeb配信と『やくたたず』の上映、『建築映画 マテリアル・サスペンス』刊行記念の鈴木了二さんによる劇中シーンの抜粋上映をしながらの楽しい楽しい、かつ刺激的なトークイベント、広島は横川シネマさんと富山フォルツァ総曲輪さんでのロードショーと高崎映画祭での新進監督グランプリ受賞にともなう上映、そして現在、大阪第七藝術劇場さんにて絶賛公開中と、オーディトリウムから始まったこの映画の旅はただいま「『Playback』の春2013」と銘打って道中満喫中でございます。

 

 そんな春真っ盛りの『Playback』ですが、4月20日(土)より、吉祥寺バウスシアターさんにて東京凱旋をいたします。

 

 吉祥寺バウスシアターさんといえば爆音映画祭という希有なお祭りを筆頭に、ハリウッド大作のようなオーバーグラウンドから音楽ドキュメンタリーやインディペンデントな作品、サブカル、アングラ映画と痒いところにも悠々かつ洒脱に手の届く西東京における映画文化の重要拠点ですが、そんな劇場で上映させていただけるなんて…まさに感無量っす。

 

 個人的には、これまでバウスシアターさんで見た映画なんて数知れずですが、なかでも高校生のとき、平日昼間のほとんどお客さんがいないなかで見たカサヴェテスの『ラブ・ストリームス』は今でもなかなか鮮烈に覚えていたり、あともう少し後年に見た『今宵、フィッツジェラド劇場で』は「いやはや劇場と相俟ってんなあー、ここで見てなかったらもっと違う印象かも」と体に染み入るような体験をしたり、などなど古今東西の映画の数と同等にたくさんあるわけです。でもまぁバウス思い出シリーズはまた次回にとっておくとしてですね、本当に吉祥寺はおしゃれなお店と商店街とが共存していて若いひとたちとご年配の方々とが仲良さげなところが爽やかですよねぇ。お洒落なカフェやお店がたくさんあるし買い物ごころも踊っちゃいますし春のこの季節はなおさらいいですよねぇ。

 これまで『Playback』を見ようにも「渋谷はちょっと遠いよ」とご覧いただけなかったみなさんに、吉祥寺でお茶かお食事でもしようかしら、そのついでに『Playback』も見ようかしら、とフラっとフワっとお越しいただけるのではないかと思います。

 

 連日21:05~の2週間レイトショーです。買い物の後に、仕事終わりに、ディナーの後に、夜遊びのはじめに、昼夜逆転生活の寝起の一本に、どうぞご覧ください。

 

 

佛木

 

2013年

4月

08日

2013/4/8 1月2月3月の記録

 スタッフブログ、一ヶ月くらい前から「そろそろ更新しようぜ〜」と自分たちで言い合いながらも…、という感じで大変ご無沙汰していました。俺は新年の初心表明的な日記から2回目…。ひとまずリハビリがてら、年があけてからの3ヶ月強を振り返ってみる。

 

 1月末は、シネマ5さんでの公開にあわせて、渋川清彦さんらと大分へ。田井さんと2度食事をご一緒できる機会に恵まれた。また、公開前夜にはBoogieさんにてイベントを開いてくださり、KEEさんの友人であるDJチーム(KADOさんISAさんYOUJIさんあざした!)もきてくださって色々と面倒をみてくださった。また旨いラーメンといいお湯を求めに尾関くんの第二の地元・別府まで足を伸ばしたり、WEEDSさん(永野さんご夫妻ならびに皆さんほんとお世話になりました!)で城内さんがめちゃ渋いハットをいきおいで買ったり…と、いろいろありましたが、ようするにこんなことまでありました、ということでまとめさせてください→ http://weedsco.exblog.jp/18425414 

 

 大分ツアーによって、11月10日から渋谷で始まって名古屋経由の大分という『Playback』の第1レース目が終了。2月は、第2レース目への仕込み、というかんじで松井さん岩井さんがとても忙しかったはずだが、俺はカレンダーをみなおす限り…

 

 2月1日に渡辺真起子さんの舞台をみて、翌日に水戸BUBBLEにPUNPEEくんゲストのイベントがあり、雅彦と一緒に深夜乗り込んだものの、着いて30分でテキーラやらなんやらの歓迎に撃沈して気付いたら朝の上野駅にいた、という記憶があるようなないような出来事があり、中旬には友達のダンスPVを撮影しに雪山に行き(これはUPされたらお知らせします)、ほかにちょいちょい細かい仕事をしていた。

 また、2月4日にcieaste3.0で富田克也監督と、2月24日に『ひかりのおと』山崎樹一郎監督と、そして2月28日には青山ブックセンターで鈴木了二さんと、という機会に恵まれた。鈴木先生とのトーク採録はぜひ時間をみつけて頂いて、まともに読んで頂きたい内容になっていると思う。あまりにも愉しく、あまりにも刺激的な時間で、自分でも今後読み返すに違いない。

 2月に観た映画では『奪命金』(ジョニー・トー)がもっとも面白かった。主人公の一人の男の挙動が、年末名古屋からの帰りの車でわいわいと話したとあるストーリーとかなり似ていたこと、また主人公の一人の女が働くあの小さな部屋の壁が、もうこれしかないでしょうというような見事な真っ赤だったこと、などが思い出される。

 

 3月はついに第2レース「『Playback』の春2013」が始まったのと、ちょっと時間のかかる仕事がいくつかあり、急な出来事もあり、あっという間に時間が過ぎた。

 3月6日から大阪入りし2日かけてメディア取材をして頂いた。東京公開前の取材を思い返すと、単に慣れとは違う意味で、自分にとっても『Playback』が少しずつ、明らかに形を変えてきているのがわかる。また、ちょうど濱口竜介監督とはちあわせて、ひさしぶりにゆっくり話せたのがよかったし、佐藤央監督の家に一泊してひさしぶりにゆっくり話せたのもよかった。数年前、3人で大阪のカラオケにいったときのことを思い出す。

 3月9日に尾関君の車で広島入りして横川シネマさんで初日舞台挨拶と村上淳さんオールナイト。溝口さんと西島さんにお会いできたことがなにより嬉しかった。あとせめて一日滞在してもうすこしいろいろお話したかった。というか、溝口さんの仕事ぶりをみていたかった(さらに数日滞在できれば平波組にもまたお邪魔できたのだけれど)。オールナイトでは、ムラジュンさんが言った通り「星座みたいに点と点をつなげる」ということが予想以上に実感でき、くらくらした。ある俳優の数十年のキャリアから数本取り出して並べてみると、その時々の時代の背景が当時とは違う形で客観視できて、なんともまあスリリングだ。しかし、たとえばオーディトリウム千浦さんのように毎月古今東西の映画を映写している方ならば、この星座体験、もうハンパないんだろうな。あれもこれもつながっちゃう、みたいな。もはや星座などというオトナしいものではなく、もっとこう、惑星同士がぶつかりあっているのだろうか…。

 広島から帰る途中、岡山で阿久津くんのお店にはじめて寄れたのもよかった。岡山で上映できる機会があるかはわからないが、もしそのときは必ずや、阿久津くんとお店でなにか企てたいと思う。

 3月23日から高崎映画祭に出席するため二泊。ただただ素晴らしい時間を経験させてもらったと思うし、志尾さん小林さんらスタッフのみなさんの仕事ぶりにだいぶパワーをもらった。映画祭スタッフって、それだけでカッコイイ!と思うっす…。にしても、公式プログラムにも書いたように、この重みはもっと数年たったあとにガツンとくるのだろうと思う(というか『Playback』にまつわるあらゆる出来事すべて、ほんとに数年後、数十年後になってはじめて、いろんな意味でガツンとくるのだろう)。それはさておき、伊香保温泉にも行けたし、愉しい物語も思いついたし、ここ5年探し続けていた色のキャップも…ああ楽しかった!あとムラジュンさん渋川さんが授賞式にきてくれた、ということに、なんか変な言い方もしれないが、そういう大人の振る舞いにやっぱり憧れるもんで、自分もいつか、なんか機会あればそういうことを必ずしよう、と思った。

 3月28日は、いつも遊んでもらっているエレちゃんがフランスに帰る直前ということで小さな集まりを開こうとしたつもりがなんだかんだ20人近く集まって、だいぶ遊んだ。

 3月30日から七藝さんでの公開にあわせて二度目の大阪。渋川さん三浦さんとの舞台挨拶もでき、これまた貴重な機会だったはず。その晩にも話したが、現場とは違うこういう時間をいろいろ過ごしたあとにまた再び現場を一緒にやることを想像すると、楽しみでもあり恐くもあるが、『Playback』とはまた明らかにちがう、まったく別の仕事をできることは間違いないわけで。はやく次の映画が撮りたいな、と俳優さんたちに会うと必ず思う。4月1日にはDOOM!主催のシネクラブにも参加させてもらった。はじめましての人と一緒に映画についてリラックスして喋る…最高でしょう、というかんじで。

 

 3月中には、親類以外のお通夜という場にはじめて行くことになってしまった。この急な出来事のあいだに考えたこと感じたことは、関係している友人たち、というかつまりnobodyの人間たちには可能な範囲で直接伝えているのでここでは詳しくは書かないけれどほんの少しだけ……

 親類以外と書いたけれど、nobodyの彼らのいつものいざこざは兄弟喧嘩のそれとほとんど同じである、ということをはじめて、つまり梅本洋一さんが亡くなって今更、痛烈に感じた。兄弟という言葉は決してかれらを美化するものでなく、むしろこれからが大変だ、というように思う。だって普通の喧嘩と兄弟喧嘩は違うから。そして普通の共同作業と兄弟たちの作業もまったく違うはず。なにを勝手なことを外野から、というような気もするけれど、いや、自分にしたってもはや同じ団地の子という感じ、とけっこうまじめに思っている。とにかく、まだまだこれからっすね。

 

 年があけてからあっという間に年度末も過ぎ、はや4月8日。2013年上半期、これから吉祥寺&神戸、京都、札幌、福岡…と続く。今後はその都度その直後、リアルタイムで記録していければと思いつつ。あとは、上半期に最低でも一本、とても短いモノですがつくる予定があるので、最近かなりまじめに考えています。

 また週一くらいで、マイペースで更新しやす。

 

 昨日深夜にVISIONで久しぶりにB.I.G. JOEさんのライブみた。朝まで、音が止まるまでクラブにいたのはかなり久しぶりだったけれど、ほぼ素面でいろいろ歩きまわっているうちに、はじめて「ここじゃーん」というカメラポジションを発見した。ピース。

 

 三宅

 

2013年

1月

14日

2013/1/14 しょうがないよ、楽しすぎたんだから

 そろそろ『Playback』を見直そうと、考えている。

 

 三宅から「久々に観た方がいいよ。いろいろ変わって見えるよ」と言われたのもあるし、考えてみれば、8月にロカルノの大会場で観て以来(いや、あのときだってお客さんの帰る足音ばかりに耳がいって集中できなかった!)、見直さないまま2012年を終えてしまったのである。編集中からさんざん観てきたし、もういいでしょ!って言葉も頭のなかで聴こえるけど、いやいや、いまもういっかい観たいんだ、『Playback』。そんな気持ちが起こるのも、はて、あと数回で東京上映が終わるからかしら?たしかにちょっと感傷的には、なるです……。

 とはいえ、12日からは名古屋シネマテークさんでの上映も始まったのだ。何を隠そう、ぼくは愛知県岡崎市出身なのです(名古屋から電車で30分ぐらいです)。ほんとのことを言うと、名古屋と岡崎は文化が違って、距離以上に遠さがあったりして、名古屋のことはそんなに詳しくなくって、年末の「Playback男だらけの関西〜名古屋プレツアー」でも、名古屋を案内できずにさんざん皆からバッシングを受けてしょんぼりしていたのだけど……。でもやっぱり、高校の時分にオシャレして、気合い入れて行った映画館で『Playback』が上映されるってのは、おかしな感じだけど、嬉しいのだった。

 年末年始は実家に帰って、数年ぶりに中学3年のときのクラスメイト十数人の集まりに行ってきた。毎年誘われながら、ちっとも行けてなかった集まりだ。ちょっぴり緊張しつつ、ここぞとばかりに前売り券持参で、勇んで臨んだ。「ひろし、いま何やっとる?」「うん、映画に関わっとってさ、今度やるんだわ、名古屋で」と言って、前売り券をごそごそ出した瞬間、もちろん皆からブーイングである。そりゃそうだ! 自らを恥じましたよ。前売り券売るために、久々の友人たちに会いに来たなんて! どこぞの宗教じゃないんだからね!結局その夜は2枚、金島という友人に買ってもらっただけだった。でも、その夜はそれ以上前売り券を売るには、あまりに楽しすぎた。そう、楽しすぎた。『Playback』関係者のみんな、そして劇場さま、どうか、どうかお許しください(代わりに親戚まわりが協力してくれましたから……)。

 
 名古屋近郊の皆さん、どうぞ『Playback』にふらりと足を運んでみてください!東京近郊の皆さん、上映もほんとのほんとにもうすぐ終わりますよ〜。ぜひ。
松井

2013年

1月

13日

2013/1/13 東京でのロングラン上映もあと5回!~三宅唱監督本人が『Playback』を激賞するの巻~

 昨日、三宅監督から電話があって、何かと思ったら『Playback』を劇場で観直して、すげーよかった感動したって連絡だったんだけれど…それは監督だから激賞して当たり前なんですが…そうではなくって、フィルムの状態が、プリントしたばかりの時に観ていたので、オーディトリウムで10週間以上の上映をしてフィルムの状態が変わっていたのも一因としてあったようでした。
 それは一般的に摩耗、悪い言い方で言えば劣化していくものなんだけど、これを一概にだめとは言い切れないのがモノたる所以だろうと電話を切った後に思ったりしました。
 おそらくなんだけど、監督がそのフィルムを観た時に、何度となく上映してきたフィルムが与える変化が、自分の手から離れた一つの映画として切り離されて観れたというのが大きいのではないだろうか。と、書いてみてもこればかりは、映画が人の感情に何かを与える、その何かについては、いくら分析したってわかりっこないんですが。
 ただ、こういうことを考えると、フィルム上映がデジタル上映と違うのは、一つのモノが産まれて、そして天寿を全うするまで回転を続けるその営みであり、一度一度が技師さんの手によって上映されている、そのライブが一つの映画の上映といえることができるのかもしれない。
 勿論、音楽のライブ行かなくったって、CDで聴けばよいというように、映画館行かなくったってDVDで観ればよいという考え方もあるんですけどね。
 でも何かその場所に立ち会う、というのは作品の相対価値以上に記憶の中に大きく残っていくものだと思います。
 そこでしか感じれない何か、みたいなものが、絶対あるし、だから電話やメールがいくら発達しても人が人に会うという行為はおそらく消えないのだろうと思う。それは根源的に人が「淋しい」からであり、その感情だけは人間の中には永遠に残るもののように思う。
 そして、それは悪いことでないし、映画館の椅子に身を沈めて、その感情に自分が出会う時に、ある心地よさと厳しさを感じるのは僕だけなのでしょうか。
そんなこんなで、長らく続けてきた東京上映も18日まで後5回となりました(16日だけ休映なのでお間違えなく!)。
 今後の東京での上映は決まっていません。それこそフィルムなので、他の地域で上映しているときには上映できないので、今度やるのはずいぶん先になると思われます。
またその時にはフィルムの状態も変わっているでしょう。
 だから、今観たいと思った時にぜひ観に来ていただければと思います。
 僕も18日までにもう一度観に行かなきゃ!では劇場でお待ちしております。
岩井

2013年

1月

05日

2013/1/5 年末年始の日記

 まずは…関西&名古屋の3日間、お会いしたみなさま、どうもお世話になりました!名古屋では『やくたたず』ほかの上映にご来場頂いた皆様、ありがとうございました。『Playback』も是非宜しくお願いします。

 道中は、一緒にいった年上のおっさん3人が修学旅行気分で騒がしいので、もうオトナの僕は一人静かに笑っていましたとさ。

 

 さて、試しに年末年始なにをしていたか書いてみますが…

 28日。夕方、シャルマンで珈琲。さらに花魁で一杯。その後、岩井さん城内さん松井さんと集合していつもお世話になっている会社の忘年会へ。帰宅して『フェイクシティ』と『クロッシング』をDVDで。

 29日。部屋の掃除など。しかし既に年内のゴミ捨て日終了で哀しくなった。夜、渋谷でPlaybackチームで忘年会。てっぺん過ぎからいろいろ合流でき、大人数で楽しかったです。早朝にボーリング1ゲームしてから帰宅。卓球したかったけども。

 30日。昼起きて掃除続き。夜、バウスで爆音『アンストッパブル』。ありがとうございました。渋谷に移動してVISION。PUNPEEのDJと、gaggle×ovalのナマはヤバかった。ちなみにPUNPEEの2012年ベスト(「徳利からの手紙」超ウケた)

 31日。夕方、ココイチ。贅沢したれ!と思って600gにしてみた。が、チーズと納豆の絡みがめっちゃハードすぎて、めっちゃ具合悪くなった。でも夜はそばとお雑煮食べたブー。お菓子もちょっと食べたブー。

 1日。早稲田松竹で『めし』『稲妻』。城内さんも来てた。花園神社で初詣。夜、家で『パッセンジャーズ』をDVDで。

 2日。昼、舞台挨拶へ。新年早々、ありがたい。ユーロで『おだやかな日常』。帰宅して『贖罪』全5話をDVDで。

 3日。夜、渋谷へいき友達のダンスをみたあと、作戦会議(というかお茶)。そのあと家で『フットルース』(クレイグ・ブリュワーが撮ったリメイクのほう)をDVDで。

 4日。超久しぶりにヴェーラへ行き『三悪人』『呪いの血』。おにぎり食べたあと『駆ける少年』。どれも傑作でございました。

 

 

 なんか、大学生みたいな生活だな…と…。

 とはいえ、2012年はほとんど小学生くらいしか映画を観ていなかったし幼稚園児くらいの睡眠時間だったので、今年の目標は「映画をみる」ということで助走をつけているところです。

 がしかし、昨夜に四宮師匠より「1週間は映画みるなり本読むなりする、次の一週間はちゃんと自分の企画を書く、でまた1週間は映画みるなりする、そうやってちゃんと律したまえ!」といったような叱咤というかアドバイスをうけましたので、そういうノリで生きていこうと思います。

 そんなかんじです。

三宅

2012年

12月

30日

2012/12/30 Playbackチーム関西に行く Part1

 Playbackチーム(男4人)で関西に行ってきた。12月19から23日まで三泊四日。もちろん遊びに行っていた訳ではない。関西の、これからの『Playback』公開に向けて作戦会議を行ってきた訳で。

 京都、大阪、名古屋と各劇場を巡り、劇場の方や上映を支えてくれる地元の人たちや店舗さんなど、様々な方とお会いしてきました。繰り返しますが、遊びに行った訳でなく、男4人で車で巡ってました。

 …というと、なんだが勇ましく、いささかホモセクシャルに聞こえますが、実際のところは、まずこれから上映する場所に行って、上映される劇場をみて、そしてこれからお世話になる皆さんに挨拶したいという気持ちが大きかった。その場所に行き、そして顔を合わせて話してみたいという当たり前のことだったんです。

 そして、本当に多くの、違う場所で映画について、熱心に考え、実際に行動している方々と話しをして、これがとにかく充実していました。東京くんだりからむさくるしい男どもがわらわら来て迷惑だろうな、と思っていたら、そんな素振りは皆さん一切見せず(そう思われていないか心配どす…)、暖かく迎えてくださり感謝しきりでした。
劇場のあるその街の風景、そしてそこに住んでいる人々の顔を見て、やはりその場所でないとダメな何かみたいなものがあって、やはりとにかく足を動かすことは重要だよな、行かないとダメだなと感じました。

 今、映画館はデジタル化の波にさらされていて大変なことになっているのですが、最新のDCP(デジタルシネマパッケージ)上映だと、郵送して上映素材を送るのではなく、データをサーバーからダウンロードして使うことになるそうで、なるほど、そしたら輸送費もいらないしかなり楽になるのだろうと思う。けれど、そうしたらいつ人と会えばよいのだろうな。電話とメールで、素材もダウンロードしていたら、誰にも合わずにそれができちゃうし、ほとんど自分が何をしているか分からなくなっちゃうんじゃないだろうか?

 もちろん便利になることはいいことだし、例えば自販機が出てきた時には、人のふれあいが無くなるみたいなことは言われたのかもしれない。でも僕だって自販機があればそれで買う。それは悪いことだとは思わなくって、ただその代わりにこんな風に人と一緒にいる時間も失われる、そのことには敏感でありたいな、と思う。
 だから、それを使う自由も、使わない自由もある限りにおいて、便利になるということは悪いことではない。
 デジタル上等!てなもんです。

 まあそんな訳で業界的には色々ありますが、Playbackは当面35ミリフィルムをせっせと各地域に送って、可能ならその地にみんなで赴いて、そこの美味しいものも頂き(!)、映画を観て下さったお客さんと話したりできたらなんて素敵なことだろう!そんな風に上映を続けてい
こうと思わせてくれる旅でした。
旅の詳しい内容については、ブログで各メンバーより語っていきますのでどうぞお楽しみに!
岩井

2012年

12月

16日

2012/12/16 新宿タワレコに行った件

 久しぶりのブログです。
 
 時事ネタとしては今日は選挙だったのですが、それにはあえて触れずにおきます。さて、みなさんは少し前、新宿のタワーレコードが改装されたのはご存知でしょうか。具体的にどんな風に変わったかと言うと、K-POPとアイドルコーナーが拡大され1フロアを占めるに到り、ROCK、HIP-HOP、JAZZ、TECHNO、民族音楽が1フロアに押し込められるような形になったのですね(最初はそこにAvan、Electronicaもあったのですが、さすがにという感じで上階のClassicに移動しました)。歴史的に言えば、圧倒的に厚みがあるジャンルたちが身を縮めるように居る姿に、そしてそれが新宿タワレコでなされていることに、店舗で音楽を買うという行為の終焉をみた思いがしたのですが、それは一言で言うと歴史の忘却とも言える。勿論、インターネットでは買うことができる音源は沢山あるのですが、それは検索しないとでてこないアーカイブなのでにわかには表に出てこない。一体彼らの音楽はどこにいったんだろうと、ふと店舗で立ち竦んでしまいました。
 
 それでも驚いたのは、久し振りに行ったからというのもあるのですが、大御所たちが新作を次々に発表していることです。少し前だとボブ・ディラン、ビーチ・ボーイズ、それから灰野敬二率いる不失者も矢継ぎ早に2枚CDを出した。非常階段も元気だし、なんとビル・フェイも新譜がでている!ブライアン・イーノがアンビエント回帰作を、スコット・ウォーカーも6年振りの新譜が、あとストーンズ、ニール・ヤングもまた元気な感じのがでていました。
 
 それらを試聴するとどれもが中々悪くないのです。というか、むしろ良い。何か確かにその人たちの音楽がある、という感じです。ほとんど時代とか、世間の評価とかは既に関係ない境地にいる人たちの音楽。老境を迎え、ただ自分の為に奏でられているような、根本が見える気がするのです。
 
 勿論、それらが目立ってみえるのは、圧倒的に数が少なくなった店舗で、セールス的に堅いから置きやすいというのはあるでしょう。ただ、それにしても少し老人が元気すぎやしないか!?と感じずにはいられませんでした。
 そこで、PostRock、AvanRockとか、少し前までは主流だった棚に行ってみると確かに新譜は色々出てはいます。僕はもうあまり詳しくないので、ほとんど知らないのですがポップをみると「トム・ヨークも絶賛する才能(10年前からコレありますが…)」とか「ダブ・ステップの現在形!」とか色々あるんですね。その中で試しに「マイブラ×メルツバウ×○○×○○(忘れた…)」みたいのを聞いてみました。
 
 おー確かにそんな感じなのです。音もデジタルでクリアなので、レイヤーがすごく緻密に重なっていて、物凄い轟音なんだけど、裏で奇麗な旋律が流れている。確かに!とは思うのですが、どうもそれが何か統合された音楽という気がしない。すごく整理されているというか、例えば、初めて「Loveless」を聞いた時の、音塊の渦のど真中にいるような衝撃はそこにはない。
 
 これは聞いている僕が、もう色んなことに驚かなくなっているというのもあるかもしれませんが、今こそ「新しい」と「古い」の境目が無いことは近年珍しい気がするのです。というか「新しい」ものを求めた挙句「古く」なるということはよくあることなんですが、もう新しいから、革新的だから、良いっていう時代じゃないよねって、なんかこれらを見回りながら思ったのです。
 
 もうこれなら、昔の名盤やリイシューを買い求めて生きていくこともできるのだろうし、映画で言えば、過去の名作を見続ければ、それだけであっという間に人生を楽しく過ごすこともできるだろうとも思います。
 とは言っても、現在生きている人は勿論いて、音楽も、そして映画も新しいものはどんどん作られています。作りやすさで言えば、昔よりずっとすぐに形にし易い時代になって、作られる量自体は増えているのだと思います。
それ自体は勿論、良いことだと僕は思います。ただ、それが単に「新しい」だけなく、かと言って今までの歴史を忘却するわけでもなく、「古い」ものに執着するわけでもなく、今「生まれつつあるもの」を作るのは、意外に本当に難しいことなのかもしれません。
 
 そして『Playback』は、その難しさに正面から挑んだ作品ではないか、「新しい」とか「古い」とかの価値に当て嵌まらない稀有な作品だ、というのは少し言いすぎな気もしますが、それは確かに一つあると思うのです。
 
 まあ、今日の選挙結果で色々と思うことが実はあったのと、タワレコに行った話から、強引に繋げてみた感じもしなくもないですが(書きたいことを書いてしまってスイマセン…)。

岩井

2012年

12月

13日

2012/12/13 クレイジー・メイキング

 朝に大変弱いのだけど最近はなんとかがんばって早起きをしている。なんでもギリギリはアカンな、ということでゆっくりコーヒーを飲む時間を設けてみたらそれだけで一日が平和に過ごせる気がしてきている今日この頃。で、そのあいだはだいたいラジオを聴きながらツイッターを眺めてて、ツイッターはいまさらながらたまに拾いものがあってなかなか便利だなぁって感じ。いままであんまり見てなかったけど、良いのか悪いのかiPhoneにしてから結構眺めてしまう。なかでもこの2、3日の間に映画興行について目を見張る議論が少しあったのでついふむふむ、ナルホド。と見入ってしまった。主にインディーズの興行、全国のシネコンとミニシアターについてのものだった。

 

 で、今日は夕方から見逃していた『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』を早稲田松竹に見に行ったら城内さんとバッタリ出くわした。城内さんも見逃していたらしい。久々にワイズマンを堪能し、見終わってから早稲田松竹の受付の方に美味しいカレー屋さんを訊ねて脇のタイ料理屋ポーチャイさんへ。

 

 美味しかった。思いのほか二人では食べきれない量を頼んでしまいお腹いっぱい。

 

 食後のお茶(すごく美味しかった)をすすりながら城内さんが「明日はなにを話そうかなぁ」と漏らすので「なに話しても監督と名司会者がいるから大丈夫っす。」と答えておいた。

 

 城内さんの言う明日とは延長上映記念イベントのこと。

 明日は『Playback』上映後、この映画の故郷である水戸から平島悠三(水戸ロケーションコーディネーター/水戸短編映像祭ディレクター)、寺門義典(310+1シネマプロジェクト代表)の両氏をお呼びしてのトークなのだ。そこに監督とラインプロデューサーの城内さんが加わる。きっとこの映画の製作のプロセスから水戸の現在の映画環境など様々なことが語られるはず。

 

 加えて松井さんの撮ったメイキング(これマジで素晴らしい)上映に『やくたたず』の再映と明日は久々のイベント盛りだくさん。たぶんワイワイとなるはず。ちなみに明日はその後の『やくたたず』からご覧になりたいという方もトーク&メイキングからお入りいただけるので是非ご参加を。『やくたたず』は『Playback』前売りorチケット半券をお持ちの方は900円で見れます。あ、半券は1階のカフェ・テオさんに持っていくと100円引きでコーヒーも買えるので、トーク前にダッシュでいけばコーヒー片手に見れます(たぶん、きっと、そのはず)。別に高尚な話しをしようってことでもないのでコーヒーと、あとサンドイッチなんかを片手にどうぞ。映画鑑賞も映画について語ることもコーヒー1杯、サンドイッチひとつとさしてかわらず、ぐらいの感じで。

 

 

★★『Playback』延長上映記念イベント★★
水戸から始める『Playback』
──今回限りのメイキング上映に加え、『やくたたず』再映もあり!

 

『Playback』の撮影地であり、故郷ともいえる水戸から協力者のおふたりをお呼びして、街と映画がどのように関わったかなど、これまでとは別の側面から『Playback』についてトークを展開。また水戸への思い入れが詰まったメイキング映像も、今回限りの特別上映です!

 

タイムテーブル
12月14日(金)
13:00『Playback』
15:00 トークセッション+『Playback』メイキング上映(17分予定)
登壇者(敬称略):
三宅唱(監督)
城内政芳(ラインプロデューサー)
平島悠三(水戸ロケーションコーディネーター/水戸短編映像祭ディレクター)
寺門義典(310+1シネマプロジェクト代表)
《トーク終了後入れ替え》
16:00『やくたたず』

・『Playback』とトーク+メイキング上映は、『Playback』通常料金にてご鑑賞頂けます。
・トーク終了後、16:00『やくたたず』上映前に入れ替えを行いますが、『やくたたず』チケットご購入のお客様は15:00のトークよりご入場頂けます。
・『やくたたず』料金
一般=1300円/学生・シニア=1000円/高校生=800円/中学生以下=500円
*「Playback」半券/前売券お持ちのお客様は1300円のところ▶900円!

 

佛木

 

2012年

12月

12日

2012/12/12 品行が悪くても、品性さえ良ければ……

 『Playback』延長上映しています。
 延長上映ができるということは……。観に来ていただけるお客さんの皆さんへの感謝はもちろんなのですが、上映劇場のオーディトリウム渋谷さんにも、こんな場所での挨拶で恐縮ではありますが、改めて感謝です。ありがとうございます!
 公開前、このスタッフ日記内で岩井さんが、ひとつの映画を子供にたとえていたけど、最近ようやく自分のなかで『Playback』という子供が自立しはじめてきたのかなあ、と感じます。いろんな方から良かったり悪かったりの言葉をいただきながら、『Playback』くんは『Playback』くん自身の人格と身体を持ち始めてきたのかなと。とはいえ、でもこれからは東京以外の劇場でも上映がおこなわれるわけで、その都度、また別の人格と身体を持つ『Playback』くんができてくるのでしょうね。『Playback』ちゃん、かもしれないし。優等生でもいいですし、不良になってくれてもいいですよ。でも、誰かがどこかで言っていたように「品行が悪くても、品性さえ良ければいい」という教えだけは、僕たちがちゃんと教えてやるんだと、つねづね思っているわけです。
 まだまだ『Playback』、どうぞよろしくお願いします!
松井

2012年

12月

10日

2012/12/10 大阪とか高崎とか

 先日、たまたま別の用事で大阪と高崎に行った際、うまく時間ができたので、七藝さんとシネマテークたかさきさんにご挨拶に伺うことができた。グッドタイミング!というかんじで、幸運だった。

 七藝では松村支配人と横に座って、もちろん関西興行の話も多少はしつつ、途中から一映画好き同士として、あれやこれや映画の話をできたことがとてもうれしかったです。まあ『カリフォルニア・ドールズ』の話で盛り上がりました。

 そして高崎には、たまたまSさんも一緒に行けることになって。志尾支配人と3人でおいしいおでんと熱燗。これまたあれやこれやと映画の話ができて、なんだか自分でも驚くほどしあわせな気分になった。そして、ついにうわさの「茂木日記」をいただいた。読みたかったモノで、もったいないようだけれど、帰りの新幹線でページを開いてから、帰宅してそのまま一気に読んでしまった。そして、こういう表現はきっと変だろうけど、読んで、パワーをもらった(べたな表現だけど、こんなことを思うことはほとんどないです)。いまさらだけど、ほんとに読むことができてよかった。こんなところでお礼もへんですが、宝物のような本を、ありがとうございました。高崎で上映できることが、とてもうれしいです。

 

 ちなみに『Playback』チームでは、自分たちの実感に基づいて、「地方」という言葉をなるべくNGワードにしている。まあ、おれはついつい地方という言葉を使ってしまうときもあるのだけど、おい今なんて言った?と怒られます……。「東京以外」とか、あるいは、ちゃんとひとつひとつの街の名前を出して会話する、というルール。遊びのようだけど、こんな仕掛けひとつで、物事のみえかたがけっこう変わる気がしています。このルールの発案者は松井さん。

 三宅

2012年

12月

06日

2012/12/06 俳優のお勉強

 『Playback』が大特集!『nobody』最新号読みました。
 初めて『nobody』を買ったのは2009年の秋、31号。巻頭がスコリモフスキなので、『アンナと過ごした4日間』公開時にイメージフォーラムで買ったと思います。それまでは、残念ながら地元兵庫では『nobody』は売られていなかったので、知りもしませんでした。
 その31号を読んで、めっちゃいい雑誌だ!と思い、それから毎号近く買っています。特に34号の村上淳さんのインタビュー「映画の声が聞こえはじめる」は、かなり印象に残っています。そう思うと、自分が関わった映画が最新号の特集なので、なんだか感慨深くなります。特別で大切な一冊になりました。
 『Playback』は、俳優の存在をめぐる思索を起点とした映画なので、最新号は「俳優」がサブテーマでもある気がするのですが、奇しくも始めて買った31号の特集も「俳優とは誰か?」でした。しかも渋川清彦さんのインタビューもあります。僕も俳優の端くれとして、「俳優とは何か?」という問いには常に対峙せざる負えません。
 
 その問いに対して少しのヒントを与えてくれる機会があります。
 塩田明彦監督の『映画表現論ー演技と演出』という主に映画俳優を志す人を対象とした講義が、今年の7月から月1回ぐらいのペースでアテネフランセで行われていました。残念ながら今日が最終回でした。
 最初に受けた第1回目の講義が強烈に面白過ぎて、全7回全て受講しました。
 これは絶対に全て受けなければいけないと思ったのです。
 『Playback』は俳優の顔を撮った映画でもありますので、第二回目の「顔」がテーマだった回は『Playback』とリンクして特に興味深かったです。
 
 俳優を志すにあたり、いろんな勉強方法はあって、例えば演技に関する本やレッスン、ワークショップなどがたくさんあります。
 が、そのほとんどは正解かどうかは分かりません。正解はないものとされていますし、そう思います。しかし、こと塩田さんの講義に関しては絶対的な正しさを感じるんです。映画俳優になるために必要な何かがうっすら身体全体に染み込んでいく、そんな感じがあるんです。
詳しい内容に関してはここでは控えさせていただきますが、最後に僕らにとって素敵な言葉を発していらっしゃいました。
 「多くの監督はまず、俳優を撮りたいわけではない。にも関わらず最後には俳優に頼ってしまう。」
 「俳優とは何か?」という問いとは、これからも末永く付き合っていくことになりそうです。
 話は変わって宣伝です。
 12月22、23日に東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻オープンシアター2012が開催されます。
 そこで、僕が主演をやらせていただいた『じじいの家でご飯を食べる』(監督鶴岡慧子)が上映されます。
他にも渋川清彦さん出演の『透明人間』(監督キム・ユンスや魅力的な作品がたくさん上映されますので、是非!ご来場ください!
宜しくお願いします!
 山科

2012年

12月

05日

2012/12/5 石油ストーブきたー!(※私の家に)

  12月も5日が過ぎまして、(昨日の佛木さんの文章をみてからこんな事書くのは大変気が引けますが、)我が家には先週から石油ストーブが登場しました。

 例年に比べ少し早いかなとも思うのですが、その威力たるや凄いもので、うちの狭い居間はあっという間に、半袖で居れるくらいあったかいです。

 一番喜んでいるのは、ストーブの前を陣取り無防備に眠る猫ですが‥‥

 

 有難い&嬉しい事に上映期間が延長した「Playback」。

 間もなく4週目に突入する近頃は、観ていただいた方の感想を色んな所で見聞きします。

 皆さん本当に真摯に映画と向き合っていて深く考え解釈されているのを聞くと、現場に居た私でも「そういう見方や考え方もあるんだ」「私が感じたあの気持ちはこういう事だったんだ」と新しい発見や勉強する事が多いです。

 

 ストーブの件で、お察しの方もいらっしゃると思いますが、私、Playbackチームの中でも数少ない(他に居ない‥‥?)東京産まれ東京育ちの実家暮らしでして、なので他のスタッフ達より、小中高‥‥古くは保育園からの幼馴染や、昔からお世話になっている近所のおじちゃんおばちゃん達がすぐ会える距離に沢山居ます。

 

 つまり日常的に映画、特に単館系と呼ばれる作品は観られない。という方も多く居て‥‥

 そんな人達にも観て欲しいと、お誘いしまくってまして、やはり最近ちらほらと「観たよ!」というメールを頂くようになりました。

 シネフィルと呼ばれる方や評論家の方とはまた一味違う、

 「俳優さんがカッコよかった」

 「私はあの3人だったらあの人がタイプだ」

 「白黒がカッコいい」

 「スケボーやりたくなった」

 なんてシンプルでまっすぐな言葉をもらいます。

 その中には、

 「難しかった」

 「わからない所があった」

 なんて言葉も‥‥

 確かに‥‥

 

 英国スパイが任務地の先々で美女と出会い、一緒に敵に狙われ危機一髪になるも、最後は絶対やっつけてくれる。とか、さえないおさげの女の子が学校一のモテ男と恋をはじめる‥‥とか、そんな情報をどんどん与えてくれるタイプの映画ではないのかもしれません。

 

 なぜ制服姿なのか‥‥

 ボンは何者なのか‥‥

 今はいつで何処に居るのか‥‥

 

 溢れてくる疑問が解決しないまま流れに身を任せ、ただそこに生きる登場人物達を受け入れ、眺めている。すると、突然場面は戻されて‥‥きっと戸惑いは大きい映画なのだなぁ、と思いました。

 

 えっとね‥‥

 何が言いたいか‥‥というと、

 もうクリスマスだし、年末だし、たまにはバイト先の気になるあの子や、普段韓流しか見ないようなお母さんを思い切って誘って一緒に映画を観て、好きなシーンやカット、疑問が残った所とか色々お喋りして欲しいのです。

 きっと思いもよらない視点からの意見が飛びたしたりして、その後お互いもう一回観てみたらまた違う所が見えて味わいが増して‥‥

 そうやって何回でも、長く楽しめる映画だと思います。

 なんてったって、リピーター割引もありますし!

 

 それで、自分の好きな映画を大事な人にもお気に入りにしてもらえたら、嬉しいですよね。

 影山

2012年

12月

04日

2012/12/4 あらかじめ決められた北のカナリアたち

 12月になりすっかり冬になったかと思えば今日は1月上旬並みの気温だったそうな。すっかり冬どころかそれを通り越して年を跨いでしまっている気候のなか、わが家ではいまだ暖房を入れられずにいます。なぜなら2週間ほどの間、リモコンが見つからないでいるから。だからこのところ毎晩さ、さ、寒い!と絶叫しまくりながら毛布にくるまって過ごす羽目です。

 

 寒さといえば、おととい観た『北のカナリアたち』(阪本順治監督)が悲しい悲しい、しかし感動してしまう悲劇が北海道の非常に険しい寒さのなかで繰り広げられていました。なかでも礼文島で撮影されたというとんでもない吹雪のラストシーンが、観ていておもわず「やべぇ」と呟きそうになるほど横殴りの雪。そのシーンで森山未來さんが凍傷しかかったというほどらしく、そうした過酷さのなかでの撮影には本当に頭がさがる思いです(なにせわたくし東京の冬の御岳山が限界)。

 

 その『北のカナリアたち』には菅田俊さんが出演されています。『Playback』での菅田俊さんは多少愛嬌すらある役どころですが『北のカナリアたち』ではまったく違います。一言でいうと超怖い!本当に怖すぎて座席の背もたれいっぱいに後ずさりしました。同じ阪本順治監督の『行きずりの街』でも同じ起用法だったと思うんですが、にもかかわらずその時はまだどこかコミカルさが漂っていたのに今回は震えるほど恐ろしかったです。『Playback』の遠藤というどこか抜けているようにも見える、おおらかな役柄からあの恐怖そのものの役までのその射程距離にはやはり俳優の妙だな、すごいや、と魅了させられてしまいます。いやぁ本当にかっこいいな。

 

 『北のカナリアたち』は昭和のオールスター映画を思い出させる素晴らしいキャスト(なんてったって東映60周年記念映画)ですけど、菅田俊さん以外でも、『Playback』の俳優陣は決して負けてません。すでに見ていただた方にはわかっていただけると思いますが、それぞれがベストアクトを披露していますし、かつそれぞれがアンサンブルを引き起こしているからもう、もう、もう!とわたくしは見る度に身悶えしてしまいます。間違いなくそこではいままでに見たことのない村上淳さんが、渋川清彦さんが、三浦誠己さんが見れると思いますよ。昨日のブログで城内さんはモンジと言ってますけど、僕はボン派です!

 

 そういえば昨日、コメントも寄せていただいている”あら恋”こと、あらかじめ決められた恋人たちへのライブに行ってきました。代官山UNITはパンパンの超満員でした。城内さんは踊り狂ってました。写真もあるけどアップするのは自粛しておきます。

 

佛木

 

2012年

12月

03日

2012/12/3 とりかえしはつきません

 3年ぶりに部屋の模様替えをした。

 

 仕事は段取り事が多いので、私生活も段取りしまっくってると思われがちですが、基本的にノープランなもので「えーい、やってまえ」的に本棚をネットで注文。組み立てるのに6時間ほどかかりました。一応寸法などは確認してたけど、3年分のほこりにまみれ、しかもなんだかんだ残念な結果に終わった。うーん、微妙にはまってない。覆水盆に返らず。いろいろとりかえしつきません。

 

 とりかえしがつかないと言えば、去年の5月に本作の台本初稿を読んだとき、そのころ正直な話、あんまり台本おもしろいと思ってなくって、「要は、とりかえしつかないってことだよね」って軽い感じで監督に話したのを思い出した。

 

 でもどうでしょう。出来上がったものを観ると「要は、とりかえしがつかない」ってことが逆説的にすごくせまってきた。映画でしかできない感情の揺すぶり方だと思った。朝礼での校長先生の訓辞並に「今、この瞬間は二度と来ない」というあたりまえで退屈な言葉。でも、ホントのことなんだよなと思う。言葉にすると超どうでもよく聞こえちゃうけど。そんな毎日切羽詰って生きてるわけじゃないけど、「今」を強く意識する瞬間っていいと思います。

 

 ちなみに僕がこの映画でグッと来るのは後半のモンジなんです。当たり前っぷりが優しくて。

 

 おかげさまで上映期間が延長されました。でも上映回数減ってるし、またあっという間に終わっちゃいますよ!「今」観とかないと!って感じで煽ってみましたが、お時間都合つかれるときに「ふっ」と観に行ってもらえるとうれしいです。

 

 城内

2012年

12月

01日

2012/12/01 映画の日

 本日は映画の日であった。いわゆる「映画ファーストデイ」というやつで、どなたも一律1,000円で映画が観られるわけだが、どうも調べてみると、日本全国津々浦々どこの映画館でもファーストデイ割引をしているわけではないようだ。各都道府県によるらしい。ちなみに本日の12月1日というのは由緒正しい日付らしく、「映画の日」は「かつては全国的に12月1日だった(1956(昭和31)年に映画産業団体連合会が制定)」(「はてなキーワード」より)とのこと。「一般社団法人映画産業団体連合会」も、12月1日の「映画の日」に毎年中央式典をおこなっているのだそうだ。はあ、そうでしたか。全然知らなかった。

 

 12月1日という由緒正しき日付で、しかも休日である。こんなときに『Playback』ロードショー中とは、運が良いとでも言おうか、ちょっとした名誉でもいただいた気分になってしまう。おかげさまで、あきらかに多くのお客さんたちに来ていただけた。やっぱりすごいよ、映画ファーストデイの威力は。

 でもね、ファーストデイは終わったけれど、明日も明後日もその次も、映画は慎ましやかにあなたを待っております。

 

 いやいや、そうなのだ。本日土曜日から、ついに4週目に突入なのである。3週目は2週目ほど短くは感じなかった。「ああっ」という間、ぐらいだった。『やくたたず』上映もあったし、トークイベントも充実していた。批評家、映画監督、写真家、女優、彼ら/彼女らに公の場で『やくたたず』や『Playback』に対する言葉によって、「監督三宅唱」の輪郭がぐっとその線を太くできたと、そう感じた。僕個人としても、新たな角度や言葉を発見させていただいた毎日だった。

 

 どうでもいいが、昨夜は久々に卓球をやった。『Playback』チームの4人。三宅は口だけだった、とだけ言い添えておく。

 松井

 松井

2012年

11月

27日

2012/11/27 衣裳の話。

 こんにちは。『Playback』で衣裳を担当しました、影山と申します。

 いきなりですが最初にバラしてしまいますと、私は今回の現場に参加していたスタッフの中で唯一、その分野でのプロではないと言っていい人間です。その為、撮影中は忘れ物をしたり、つながりがこんがらがったり、たくさん足を引っ張り回し、ご迷惑をおかけしました‥‥

 そんな私が何故今回三宅組に参加させてもらえる事になったのかというと‥‥と、これは少し長くなってしまうお話なので、これを読んでくださっている方ともしどこかでお会いする機会があればお話させて頂こうかと思います。

 なので「衣裳」とクレジットさせてもらっていますが、私がスタイリングやデザインをしたという事はほとんど無く、予算も多くない現場でしたので、学生時代以外、現代のシーンの衣裳のなかにはキャストさんご自身の持ち寄りや、ご友人・関係者様から提供して頂いたものが少なくありません。

 特筆すべきは、やはり主演ハジ役の村上淳さん。
 ハジが劇中一番長く着用している、あの、背中に、翼を大きく広げるハチドリのプリントの入ったシャツですが、あれは淳さんご自身がデザイナーを務めていた「SHANTii」の一品です。
 モノクロなのでわかりませんが、あのシャツ、実は淡いピンク色で、ボタンはすべて違う種類。襟元や袖をめくると青と紫のキレイなマーブル柄が出てくる、というなんとも遊び心に溢れ、それでいてめちゃくちゃカッコ良くキマる、という、スタッフ間でも大変人気の逸品でした。
 この一点だけに関しては、モノクロで残念と思ってしまうくらい素敵なデザインなのです。

 そして次に、プロではない私が、生意気に、静かに、こだわり‥‥というか考えていたのが、学ランです。
 やはり、制服ですので基本的に皆同じ物を着ているのですが、高校時代特有の、集団の中での関係性やキャラクターが少しでも表せれば‥‥と思いました。

 まず主人公ハジは本人のサイズにピッタリあった標準的なな学ラン。中にはタンクトップで少しアウトローな雰囲気を‥‥
 次にモンジは少しやんちゃなイメージがあったので、上は標準の学ランなのですが、下はボンタン(なんと、このボンタンはモンジを演じた渋川清彦さんが実際に学生時代に使用していて、現在までとっておいた物をご実家からお持ちいただきました!)そして中には映画青年らしく、映画「MASK」のTシャツに、靴はコンバース(全て渋川さん私物です)。
 そしてボンはクールでどこか謎めいた存在だったので、余り個性は出さず、少し短めの学ランに下は細めのスラックス。中はシンプルにワイシャツ‥‥という過去の流行りでも今風でもない感じをだしたいと思いました
 

 最後に山本浩司さん演じるユウジですが、彼には家庭的な臭いを出したいと思いました。なので誰かのお下がりでもらったであろうあまり少し大きめの学ランにスラックス。仲間には威張っているものの、母親からの言いつけはきちんと守って、学ランの下にはには毎日ちゃんとワイシャツを着ていて詰め入りは上まできっちり閉めている。という‥‥

 

 やっぱ最後にもう一つ!

 小さいこだわりを言うと、河井青葉さん演じるチエコの、カーディガン。あのスカートが見えるか見えないかギリギリの丈になるよう腰に巻いているカーディガンも、チエコの小悪魔感を出したつもりです(笑)


 こだわり‥‥なんて大げさな言い方しましたが、勿論、三宅監督や、キャストさんからもたくさんの提案を頂き、話しあい、色々発見しながらうまれたものです。
 なので、いい歳の大人達の制服姿、楽しんで頂けたら幸いです。

 

 12月からあるところで働きます。

影山

2012年

11月

26日

2012/11/26 あの台詞が素晴らしい理由

 「ほらまたお前そんなせめぇとこ通ってんじゃねぇか」

 

 『Playback』を観る度にいつも印象に残る台詞です。少しあやふやですが。

 高校時代、ハジ(村上淳さん)とボン(柴田貴哉さん)がモンジ(渋川清彦さん)に連れられて遠藤(菅田俊さん)に会いに行くシーン。モンジとボンが、時代劇用セットの敷地の垣根の間を通るときに、モンジがボンにこの台詞を言います。

 

 何故僕はこの台詞に深く感動してしまうのか。

 

 「ほら」ということはその前にそれを予見するようなことを話していた可能性が高い。例えば、モンジ「お前狭いとこ通るの好きだよな。」ボン「いや、そんなことないよ。」など、いろいろと想像できます。

 

 このシーンではボンは一言も発しません。にも関わらず、この台詞があることで、二人の関係性や、この前にどんな会話をしていたかなど想像ができます。

 

 つまりこの台詞には幅や奥行きがある。しかもなんてことない些細な台詞。だから素晴らしいんだと思います。全体を通して高校時代のボンは無口ですし、この人物の説明は省略されています。だからこそ、この台詞も効いてきます。何度観てもこの台詞は強く印象に残っていて、そうか、こういうことかと合点がいきました。

 

 ここのシーンの渋川さんは、このあと遠藤に好きな映画の話をしているときも素晴らしいし、菅田さんが三人を見つけたときのやりとり、あの軽さには現場でも僕は撃ち抜かれていました。

 まだまだいろんな発見がありそうです。

 

 ついに、雑誌『nobody』最新号が発売されました!早く読みたい!

 

 個人的な話ですが、明日は雑誌『nobody』や『Playback』他多数の映画の現場にスチールで参加されている鈴木淳哉さんに、宣材写真を撮って頂くので、めっちゃくちゃ楽しみです。

 

山科