2012/12/5 石油ストーブきたー!(※私の家に)

  12月も5日が過ぎまして、(昨日の佛木さんの文章をみてからこんな事書くのは大変気が引けますが、)我が家には先週から石油ストーブが登場しました。

 例年に比べ少し早いかなとも思うのですが、その威力たるや凄いもので、うちの狭い居間はあっという間に、半袖で居れるくらいあったかいです。

 一番喜んでいるのは、ストーブの前を陣取り無防備に眠る猫ですが‥‥

 

 有難い&嬉しい事に上映期間が延長した「Playback」。

 間もなく4週目に突入する近頃は、観ていただいた方の感想を色んな所で見聞きします。

 皆さん本当に真摯に映画と向き合っていて深く考え解釈されているのを聞くと、現場に居た私でも「そういう見方や考え方もあるんだ」「私が感じたあの気持ちはこういう事だったんだ」と新しい発見や勉強する事が多いです。

 

 ストーブの件で、お察しの方もいらっしゃると思いますが、私、Playbackチームの中でも数少ない(他に居ない‥‥?)東京産まれ東京育ちの実家暮らしでして、なので他のスタッフ達より、小中高‥‥古くは保育園からの幼馴染や、昔からお世話になっている近所のおじちゃんおばちゃん達がすぐ会える距離に沢山居ます。

 

 つまり日常的に映画、特に単館系と呼ばれる作品は観られない。という方も多く居て‥‥

 そんな人達にも観て欲しいと、お誘いしまくってまして、やはり最近ちらほらと「観たよ!」というメールを頂くようになりました。

 シネフィルと呼ばれる方や評論家の方とはまた一味違う、

 「俳優さんがカッコよかった」

 「私はあの3人だったらあの人がタイプだ」

 「白黒がカッコいい」

 「スケボーやりたくなった」

 なんてシンプルでまっすぐな言葉をもらいます。

 その中には、

 「難しかった」

 「わからない所があった」

 なんて言葉も‥‥

 確かに‥‥

 

 英国スパイが任務地の先々で美女と出会い、一緒に敵に狙われ危機一髪になるも、最後は絶対やっつけてくれる。とか、さえないおさげの女の子が学校一のモテ男と恋をはじめる‥‥とか、そんな情報をどんどん与えてくれるタイプの映画ではないのかもしれません。

 

 なぜ制服姿なのか‥‥

 ボンは何者なのか‥‥

 今はいつで何処に居るのか‥‥

 

 溢れてくる疑問が解決しないまま流れに身を任せ、ただそこに生きる登場人物達を受け入れ、眺めている。すると、突然場面は戻されて‥‥きっと戸惑いは大きい映画なのだなぁ、と思いました。

 

 えっとね‥‥

 何が言いたいか‥‥というと、

 もうクリスマスだし、年末だし、たまにはバイト先の気になるあの子や、普段韓流しか見ないようなお母さんを思い切って誘って一緒に映画を観て、好きなシーンやカット、疑問が残った所とか色々お喋りして欲しいのです。

 きっと思いもよらない視点からの意見が飛びたしたりして、その後お互いもう一回観てみたらまた違う所が見えて味わいが増して‥‥

 そうやって何回でも、長く楽しめる映画だと思います。

 なんてったって、リピーター割引もありますし!

 

 それで、自分の好きな映画を大事な人にもお気に入りにしてもらえたら、嬉しいですよね。

 影山

2012/11/27 衣裳の話。

 こんにちは。『Playback』で衣裳を担当しました、影山と申します。

 いきなりですが最初にバラしてしまいますと、私は今回の現場に参加していたスタッフの中で唯一、その分野でのプロではないと言っていい人間です。その為、撮影中は忘れ物をしたり、つながりがこんがらがったり、たくさん足を引っ張り回し、ご迷惑をおかけしました‥‥

 そんな私が何故今回三宅組に参加させてもらえる事になったのかというと‥‥と、これは少し長くなってしまうお話なので、これを読んでくださっている方ともしどこかでお会いする機会があればお話させて頂こうかと思います。

 なので「衣裳」とクレジットさせてもらっていますが、私がスタイリングやデザインをしたという事はほとんど無く、予算も多くない現場でしたので、学生時代以外、現代のシーンの衣裳のなかにはキャストさんご自身の持ち寄りや、ご友人・関係者様から提供して頂いたものが少なくありません。

 特筆すべきは、やはり主演ハジ役の村上淳さん。
 ハジが劇中一番長く着用している、あの、背中に、翼を大きく広げるハチドリのプリントの入ったシャツですが、あれは淳さんご自身がデザイナーを務めていた「SHANTii」の一品です。
 モノクロなのでわかりませんが、あのシャツ、実は淡いピンク色で、ボタンはすべて違う種類。襟元や袖をめくると青と紫のキレイなマーブル柄が出てくる、というなんとも遊び心に溢れ、それでいてめちゃくちゃカッコ良くキマる、という、スタッフ間でも大変人気の逸品でした。
 この一点だけに関しては、モノクロで残念と思ってしまうくらい素敵なデザインなのです。

 そして次に、プロではない私が、生意気に、静かに、こだわり‥‥というか考えていたのが、学ランです。
 やはり、制服ですので基本的に皆同じ物を着ているのですが、高校時代特有の、集団の中での関係性やキャラクターが少しでも表せれば‥‥と思いました。

 まず主人公ハジは本人のサイズにピッタリあった標準的なな学ラン。中にはタンクトップで少しアウトローな雰囲気を‥‥
 次にモンジは少しやんちゃなイメージがあったので、上は標準の学ランなのですが、下はボンタン(なんと、このボンタンはモンジを演じた渋川清彦さんが実際に学生時代に使用していて、現在までとっておいた物をご実家からお持ちいただきました!)そして中には映画青年らしく、映画「MASK」のTシャツに、靴はコンバース(全て渋川さん私物です)。
 そしてボンはクールでどこか謎めいた存在だったので、余り個性は出さず、少し短めの学ランに下は細めのスラックス。中はシンプルにワイシャツ‥‥という過去の流行りでも今風でもない感じをだしたいと思いました。

 最後に山本浩司さん演じるユウジですが、彼には家庭的な臭いを出したいと思いました。なので誰かのお下がりでもらったであろうあまり少し大きめの学ランにスラックス。仲間には威張っているものの、母親からの言いつけはきちんと守って、学ランの下にはには毎日ちゃんとワイシャツを着ていて詰め入りは上まできっちり閉めている。という‥‥

 

 やっぱ最後にもう一つ!

 小さいこだわりを言うと、河井青葉さん演じるチエコの、カーディガン。あのスカートが見えるか見えないかギリギリの丈になるよう腰に巻いているカーディガンも、チエコの小悪魔感を出したつもりです(笑)


 こだわり‥‥なんて大げさな言い方しましたが、勿論、三宅監督や、キャストさんからもたくさんの提案を頂き、話しあい、色々発見しながらうまれたものです。
 なので、いい歳の大人達の制服姿、楽しんで頂けたら幸いです。

 

 12月からあるところで働きます。

影山