2013/5/10 京都・札幌 各会場のご来場ありがとうございました。

 

 

 あっ!というま、ホントあっ!というまでございました。往きの東名渋滞なんのその、京都に着けばあっ!というまに帰りの時間。滞在期間中、東京を連れ発った人間が一人減り、二人減り、三、四人目減ったところで五人目はなぜか眠ったままあっ!と気付いたら滋賀は草津へトリップし、残った四人で過ごした復路所要時間はなんのなんの往きの半分で嬉し驚きのあっ!というま。おかげでずいぶん和やかに帰京しましたが帰ってきてからも、あるいは移動の先々で、またまた過ぎていく毎日毎日にあっ!と叫んでおりますPlaybackチームでございます。チーム計9人(!)が、大変お世話になりました京都シネマ尾関さま。

 

 Playbackチームin2013GW、また次回にあらためて振り返っていきたいと思いますが、京都公開前日祭としてですね、渡辺俊美さんのイベント《INTER PLAY》×映画『Playback』があり、京都シネマ公開初日舞台挨拶(村上淳、渋川清彦、渡辺真起子、三宅監督)がありオールナイト《映画女優・渡辺真起子ナイト》@京都みなみ会館と充実の2日間。そして監督は4日の舞台挨拶後に故郷の札幌へと飛びシアターキノでの『Playback』&『やくたたず』凱旋プレミア上映 With 片方一予、須田紗妃さん(4歳!)、と盛りだくさんでした。各会場にご来場くださった皆様誠にありがとうございました。関係者各位の皆様もありがとうございました。

 

 

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 とかなんとかワイワイガヤガヤと過ごしてきたわけですが、我々が京都に着いた夜、吉祥寺では二週間のレイトショー最終日を迎えていました。なんと盛況のうちに最終回を迎えたそうで大変ありがたくご来場下さったみなさんにお礼申し上げるとともに、6月5・6日にはふたたび同じ場所、<爆音映画祭>のなかでお会いしましょう、と図々しくも再会の合図を受け取っていただきたいと思います。

 

 その吉祥寺バウスシアターでは初日舞台挨拶、アフタートークと催しが二つあったにもかかわらず、またこれ今に始まったことではないにしろ、ゼロレポートという筆無精ぶりです。「あいたー、また記録とってなかった!」というやつです。というか楽しくなるとわかるとあらかじめとりません。楽しむために。すいません。

 

 な、ていたらくぶりなのですがデータを整理してたらなんとパソコンから半年前の録音が出てきました。渋谷オーディトリウムで公開一週目に行われた村上淳さんと監督、プロデューサーのトークイベント。もうほとんど終盤だけの録音ですがいやはやそれでもなかなか聞き応えのある質疑応答でしたのでこちらを代わりといっちゃなんですが、起こしてみました。以下11月14日、渋谷オーディトリウムでのティーチイン終盤の内容です。

 

 

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質問者1「村上さんが唐突に学ラン姿でバスに乗っているシーンで、村上さんが泣いているように見えたのですが、あれはどのような意図であそこにあったのでしょうか?シナリオの段階からあそこにあったのかそれとも編集段階であの位置に入れたのかお訊きしたいんですが。」

 

村上 「編集であそこに入れたんだっけ?」

 

三宅 「いやあれは脚本の段階からあそこに書き入れていました。泣くシーンがあそこにある理由は、ハジは高校時代に戻ったりとかするし、いろいろ出来事があった上で泣いちゃうとドラマというかノスタルジックになりすぎると思ったのでそういうすべての事が起こるまえに、ただ泣いている、というのがあることでその後の出来事が通常とは違ったようなエモーションを起こすんじゃないかと思ったのでシナリオの段階であそこに書きました。」

 

村上 「僕は編集の段階で見たときにハイライトは"ここだな"って思いました。昔、幼い頃って突然泣いたりとかあったかもなーって。10代のころにああいうふうに不意に涙がでてくることってあった。そんな自由さっていうのかな、そういうのが昔はありましたよね。」

 

三宅 「撮影はけっこう終盤のほうに撮ったんだよね。」

 

村上 「実はあのバスの中はゲリラで撮ったんです。監督、カメラマン、僕で。」

 

三宅 「いや、もう一人乗ってた。ゲリラ撮影だから最小人数じゃなきゃいけないんだけどこの人(松井プロデューサー)はふてぶてしく乗り込んでメイキング撮ってた(笑)。」

 

松井 「僕はいろいろ思い入れがあるシーンですね(笑)。」

 

村上 「僕も思い入れがある。あのとき普段芝居に対して何も言わないカメラマンの四宮くんがあのシーンを撮り終わってバスを降りた瞬間に「この映画勝ったな」って言ったんだよ。」

 

三宅 「直前までとんでもない大雨が降っていて、みんな今日はもう撮れないかなって思っていたんだけど突然サッと雨が止んで雲間から光が差してきたんですよね。」

 

村上 「素晴らしい光だったんですよ。」

 

 

質問者2「村上さんと渡辺真起子さんのシーンで、ハジが予知的に少し先のことを見てしまうカットがあったと思うんですが、とても不思議な感じがしました。あれはどういう意図で入れたんですか?」

 

三宅 「フラッシュフォワードっていうのかな、それについては後半の渡辺真起子さんが車に乗り込むところをまずシナリオの段階で書いていて、それと対になるように納豆チャーハンのシーンに編集段階で加えました。

 理由のひとつには菅田俊さんの「原因と結果、原因と結果」という台詞があるけど、その反面たとえば劇中に渡辺真起子さんが「男は結局、自分の母親と似ている女を選ぶのよ」って言うような、何かによって選ばされているとしか思えない理不尽な選択みたいなものが実はこの映画の背後を支配していると言えると思うんです。」

 

村上「あそこはとても悲しいカットだよね。妻が出て行く、それすらもフラッシュフォワードで見えてしまってるっていう。」

 

三宅「ハジはサッと着替えてますけどね(笑)。」

 

村上「着替えて出てくる(笑)。でもあんまり気づかないかもね。」

 

質問者3「感想になってしまうんですけどいいでしょうか?」

 

村上 「ぜひお願いします。」

 

質問者3「これまでにない感情なので説明ができないんですけど…見終わってとても不思議な気持ちになりました。知らないうちに涙が流れていたんですけど、自分でもなんで涙を流したのかわからないような、これまでの自分の中での感動したっていうのとは違う感情というか、そんな不思議な気持ちになりました。ありがとうございました。」

 

三宅 「いえ、こちらこそとても光栄です、嬉しいです。ありがとうございました。」

 

村上松井 「ありがとうございました。」

 

 

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 あら、読んでみると意外と短いですね…。ご容赦ご容赦、という感じで。もっと読みたいという方、福岡5/11(土)の初日舞台挨拶(急遽、三浦誠己さんの登壇が決まりました)&『やくたたず』特別上映+トークショーなどありますので是非(笑)。5/10(金)、12(日)にも関連イベントがあります。

 

 京都シネマでは上映が続いております。5月24日(金)までです。あっ!というまです、お足運びを。なお鈴木淳哉による『Playback』のスチール写真展もフローイングカラスマさんにて開催中ですのでそちらも是非。

 

 

佛木

 

 

 

 

福岡公開イベント

 

◉ 『Playback』上映 @KBCシネマ1・2

 

5/11(土)~5/17(金)21:00

※初日上映前舞台挨拶!(三宅監督、村上淳、三浦誠己)

 

5/18(土)~5/24(金)時間未定

 

 

◉ 5/11  三宅監督処女長編作品『やくたたず』特別上映+トークショー

場所:KBCシネマ1・2

日時:5月11日(土)19:00~

料金:一律¥1,500 シニア¥1,000

トークショーゲスト:三宅唱(監督)、村上淳(俳優)

 

 

◉ 5/10  "MAMA SAID" Presents USE ME

場所:Kieth Flack 2F

日時:5月10日(金)開場19:00 開演19:00 終了01:00

料金:Adv¥2,000(1drink order) Day¥2,500(1drink order)

■DJ: MURA-JUN SHANTii (村上淳)

■Local DJ: HIDEKI MORI (DITI), SHOWBEE (Pet Sounds), TSUZITA (NOID), ROCK CUT (SOPH.FUKUOKA)

■VJ: AK. (NEX/ARTTECTURE)

■Staff: NAKAii & sayaka ※詳細コチラ

お問合せ:Kieth Flack(キースフラック) : 092-762-7733

 

 

◉ 5/12

DESIGNING?2013 presents「文化をデザインする、日本映画の未来」

~ 映画『Playback』公開記念合同トークイベント ~

村上淳(俳優)、渋川清彦(俳優)、三浦誠己(俳優)、三宅唱(映画監督)、岩切卓(SOPH.FUKUOKA)を招いて、日本のインディペンデント映画を通じて、福岡の、そして日本文化の未来について考察する。

場所:Brooklyn Parlor HAKATA

日時:5月12日(日)開場19:00 開演20:00

料金:¥1,500(食事代別) *限定80名

※ご予約の方は、19:00よりお食事が可能 (限定メニュー)

※お席の指定は出来ません

【ご予約の手順】

① メール件名に「5/12(日)ブルックリンパーラー博多」と明記

② メール内容に、お名前(フルネームカタカナ)とご予約枚数を記入

③ 下記までメールお願い致します

※限定80名定員となり次第、締切とさせて頂きます

mail : info@southbound.co.jp

お問合せ:SOUTHBOUND : 092-283-1314

協力:西南学院大学「ことばの力養成講座」

 

 

 

 

 

 

 

2013/4/16 フラっとフワっと東京凱旋上映いらっしゃいませ

 

 久方ぶりにブログを再開しましたPlaybackチームです。これからまたポツポツと更新していきたいと思います。

 

 三宅監督が振り返ってくれたので種々の詳細は省きますが、映画『Playback』は1月の大分シネマ5さんを皮切りに、CINEAST3.0でのメイキングWeb配信と『やくたたず』の上映、『建築映画 マテリアル・サスペンス』刊行記念の鈴木了二さんによる劇中シーンの抜粋上映をしながらの楽しい楽しい、かつ刺激的なトークイベント、広島は横川シネマさんと富山フォルツァ総曲輪さんでのロードショーと高崎映画祭での新進監督グランプリ受賞にともなう上映、そして現在、大阪第七藝術劇場さんにて絶賛公開中と、オーディトリウムから始まったこの映画の旅はただいま「『Playback』の春2013」と銘打って道中満喫中でございます。

 

 そんな春真っ盛りの『Playback』ですが、4月20日(土)より、吉祥寺バウスシアターさんにて東京凱旋をいたします。

 

 吉祥寺バウスシアターさんといえば爆音映画祭という希有なお祭りを筆頭に、ハリウッド大作のようなオーバーグラウンドから音楽ドキュメンタリーやインディペンデントな作品、サブカル、アングラ映画と痒いところにも悠々かつ洒脱に手の届く西東京における映画文化の重要拠点ですが、そんな劇場で上映させていただけるなんて…まさに感無量っす。

 

 個人的には、これまでバウスシアターさんで見た映画なんて数知れずですが、なかでも高校生のとき、平日昼間のほとんどお客さんがいないなかで見たカサヴェテスの『ラブ・ストリームス』は今でもなかなか鮮烈に覚えていたり、あともう少し後年に見た『今宵、フィッツジェラド劇場で』は「いやはや劇場と相俟ってんなあー、ここで見てなかったらもっと違う印象かも」と体に染み入るような体験をしたり、などなど古今東西の映画の数と同等にたくさんあるわけです。でもまぁバウス思い出シリーズはまた次回にとっておくとしてですね、本当に吉祥寺はおしゃれなお店と商店街とが共存していて若いひとたちとご年配の方々とが仲良さげなところが爽やかですよねぇ。お洒落なカフェやお店がたくさんあるし買い物ごころも踊っちゃいますし春のこの季節はなおさらいいですよねぇ。

 これまで『Playback』を見ようにも「渋谷はちょっと遠いよ」とご覧いただけなかったみなさんに、吉祥寺でお茶かお食事でもしようかしら、そのついでに『Playback』も見ようかしら、とフラっとフワっとお越しいただけるのではないかと思います。

 

 連日21:05~の2週間レイトショーです。買い物の後に、仕事終わりに、ディナーの後に、夜遊びのはじめに、昼夜逆転生活の寝起の一本に、どうぞご覧ください。

 

 

佛木

 

 


2012/12/13 クレイジー・メイキング

 朝に大変弱いのだけど最近はなんとかがんばって早起きをしている。なんでもギリギリはアカンな、ということでゆっくりコーヒーを飲む時間を設けてみたらそれだけで一日が平和に過ごせる気がしてきている今日この頃。で、そのあいだはだいたいラジオを聴きながらツイッターを眺めてて、ツイッターはいまさらながらたまに拾いものがあってなかなか便利だなぁって感じ。いままであんまり見てなかったけど、良いのか悪いのかiPhoneにしてから結構眺めてしまう。なかでもこの2、3日の間に映画興行について目を見張る議論が少しあったのでついふむふむ、ナルホド。と見入ってしまった。主にインディーズの興行、全国のシネコンとミニシアターについてのものだった。

 

 で、今日は夕方から見逃していた『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』を早稲田松竹に見に行ったら城内さんとバッタリ出くわした。城内さんも見逃していたらしい。久々にワイズマンを堪能し、見終わってから早稲田松竹の受付の方に美味しいカレー屋さんを訊ねて脇のタイ料理屋ポーチャイさんへ。

 

 美味しかった。思いのほか二人では食べきれない量を頼んでしまいお腹いっぱい。

 

 食後のお茶(すごく美味しかった)をすすりながら城内さんが「明日はなにを話そうかなぁ」と漏らすので「なに話しても監督と名司会者がいるから大丈夫っす。」と答えておいた。

 

 城内さんの言う明日とは延長上映記念イベントのこと。

 明日は『Playback』上映後、この映画の故郷である水戸から平島悠三(水戸ロケーションコーディネーター/水戸短編映像祭ディレクター)、寺門義典(310+1シネマプロジェクト代表)の両氏をお呼びしてのトークなのだ。そこに監督とラインプロデューサーの城内さんが加わる。きっとこの映画の製作のプロセスから水戸の現在の映画環境など様々なことが語られるはず。

 

 加えて松井さんの撮ったメイキング(これマジで素晴らしい)上映に『やくたたず』の再映と明日は久々のイベント盛りだくさん。たぶんワイワイとなるはず。ちなみに明日はその後の『やくたたず』からご覧になりたいという方もトーク&メイキングからお入りいただけるので是非ご参加を。『やくたたず』は『Playback』前売りorチケット半券をお持ちの方は900円で見れます。あ、半券は1階のカフェ・テオさんに持っていくと100円引きでコーヒーも買えるので、トーク前にダッシュでいけばコーヒー片手に見れます(たぶん、きっと、そのはず)。別に高尚な話しをしようってことでもないのでコーヒーと、あとサンドイッチなんかを片手にどうぞ。映画鑑賞も映画について語ることもコーヒー1杯、サンドイッチひとつとさしてかわらず、ぐらいの感じで。

 

 

★★『Playback』延長上映記念イベント★★
水戸から始める『Playback』
──今回限りのメイキング上映に加え、『やくたたず』再映もあり!

 

『Playback』の撮影地であり、故郷ともいえる水戸から協力者のおふたりをお呼びして、街と映画がどのように関わったかなど、これまでとは別の側面から『Playback』についてトークを展開。また水戸への思い入れが詰まったメイキング映像も、今回限りの特別上映です!

 

タイムテーブル
12月14日(金)
13:00『Playback』
15:00 トークセッション+『Playback』メイキング上映(17分予定)
登壇者(敬称略):
三宅唱(監督)
城内政芳(ラインプロデューサー)
平島悠三(水戸ロケーションコーディネーター/水戸短編映像祭ディレクター)
寺門義典(310+1シネマプロジェクト代表)
《トーク終了後入れ替え》
16:00『やくたたず』

・『Playback』とトーク+メイキング上映は、『Playback』通常料金にてご鑑賞頂けます。
・トーク終了後、16:00『やくたたず』上映前に入れ替えを行いますが、『やくたたず』チケットご購入のお客様は15:00のトークよりご入場頂けます。
・『やくたたず』料金
一般=1300円/学生・シニア=1000円/高校生=800円/中学生以下=500円
*「Playback」半券/前売券お持ちのお客様は1300円のところ▶900円!

 

佛木

 

2012/12/4 あらかじめ決められた北のカナリアたち

 12月になりすっかり冬になったかと思えば今日は1月上旬並みの気温だったそうな。すっかり冬どころかそれを通り越して年を跨いでしまっている気候のなか、わが家ではいまだ暖房を入れられずにいます。なぜなら2週間ほどの間、リモコンが見つからないでいるから。だからこのところ毎晩さ、さ、寒い!と絶叫しまくりながら毛布にくるまって過ごす羽目です。

 

 寒さといえば、おととい観た『北のカナリアたち』(阪本順治監督)が悲しい悲しい、しかし感動してしまう悲劇が北海道の非常に険しい寒さのなかで繰り広げられていました。なかでも礼文島で撮影されたというとんでもない吹雪のラストシーンが、観ていておもわず「やべぇ」と呟きそうになるほど横殴りの雪。そのシーンで森山未來さんが凍傷しかかったというほどらしく、そうした過酷さのなかでの撮影には本当に頭がさがる思いです(なにせわたくし東京の冬の御岳山が限界)。

 

 その『北のカナリアたち』には菅田俊さんが出演されています。『Playback』での菅田俊さんは多少愛嬌すらある役どころですが『北のカナリアたち』ではまったく違います。一言でいうと超怖い!本当に怖すぎて座席の背もたれいっぱいに後ずさりしました。同じ阪本順治監督の『行きずりの街』でも同じ起用法だったと思うんですが、にもかかわらずその時はまだどこかコミカルさが漂っていたのに今回は震えるほど恐ろしかったです。『Playback』の遠藤というどこか抜けているようにも見える、おおらかな役柄からあの恐怖そのものの役までのその射程距離にはやはり俳優の妙だな、すごいや、と魅了させられてしまいます。いやぁ本当にかっこいいな。

 

 『北のカナリアたち』は昭和のオールスター映画を思い出させる素晴らしいキャスト(なんてったって東映60周年記念映画)ですけど、菅田俊さん以外でも、『Playback』の俳優陣は決して負けてません。すでに見ていただた方にはわかっていただけると思いますが、それぞれがベストアクトを披露していますし、かつそれぞれがアンサンブルを引き起こしているからもう、もう、もう!とわたくしは見る度に身悶えしてしまいます。間違いなくそこではいままでに見たことのない村上淳さんが、渋川清彦さんが、三浦誠己さんが見れると思いますよ。昨日のブログで城内さんはモンジと言ってますけど、僕はボン派です!

 

 そういえば昨日、コメントも寄せていただいている”あら恋”こと、あらかじめ決められた恋人たちへのライブに行ってきました。代官山UNITはパンパンの超満員でした。城内さんは踊り狂ってました。写真もあるけどアップするのは自粛しておきます。

 

佛木

 

2012/11/23 明日からの『やくたたず』、特別併映短編 ×3は初日と最終日だけ!

 本日は明日から始まる『やくたたず』の試写に立ち会ってきた。本当はそのまえに『ニュータウンの青春』を見ようと思っていたのだが最終日満員御礼、立ち見40人との情報が耳に入り断念。良い評をたくさん聞いていただけに残念だった。ぜひまたどこかでかかってほしいと思う。そのとき必ずリベンジしたい。

 

 ところで先日、ホン・サンス監督の『次の朝は他人』を見たのだがそのなかで『Playback』との共通点の多さに心底びっくりした。簡潔に挙げるとまず画面がモノクロ。そして物事が繰り返されること。登場人物が映画の製作者、関係者なこと。そして『Playback』劇中の菅田俊さんの台詞にある「選択と結果、選択と結果、その積み重ねとしての今だろう」という言葉(名台詞!)とは正反対のやりとり、曰く「ひとは無数の偶然のなかからひとつのラインを選び取って物事に理由をつけているにすぎない。」という台詞。

 

 まあ共通点がたくさんあってびっくりしたよ、というだけのハナシなんですが。

 

 だけどやっぱりそのことは他の人からも指摘されているらしい。そんな『次の朝は他人』の感想を監督にコーヒーを飲みながらしつつ試写の時間を待ち、会話の流れで<映画が立ち上がる瞬間>ってどういう瞬間なんだろうかとぼんやりと考えていたら試写の時間になってしまったのでオーディトリウムの座席に。

 

 試写はまず『やくたたず』から。そのファーストカットが画面に映った瞬間、びっくりした。

 立ち上がってるじゃん!監督も隣で「いい映画だなあ」と自画自賛。

 こう書いているとすごく嫌味に見えるけど(笑)、もちろん僕は初めてに見たときにも同じような驚きを持って、まず映画のルックだけとってみても自主映画の範疇を大きく超えているし、俳優の表情も、これはすでに多くのところで言われている通り素晴らしい。なによりそのファーストカットが端的にこの映画を伝えていることがすげーなと。だからこの映画は三人の高校生が息を切らして走っている映画と言い切ってしまってもいいと思うんですが、いやしかしこれは早計でしょうか。まぁとにかく見にきていただければ加瀬亮さんが、渋川清彦さんが、村上淳さんが惚れこんだということがわかっていただけると思います。

 

 で、色味と音響の微調整をして明日と最終日だけ『やくたたず』に特別併映される『1999年』、『マイムレッスン』、『スパイの舌』の試写を。

 『1999年』は監督がなんと15歳(中3!)の時に撮ったという作品で、映画のことなんてほとんど何も知らなかったというのにすでに『やくたたず』的な躍動感をもつ脅威の3分間。

 それから時間がだいぶたって2006年に撮られた『マイムレッスン』は一転、タイトルと同時に映し出される赤色が強烈な印象を残しつつマイムと言葉の反復で魅せるかなりシャレオツな10分の作品。

 『スパイの舌』は5分のパート×3で構成された連続無声活劇を思わせる矢継ぎ早かつ極めてフリーキーな展開で監督の長編ではまだ見せぬ側面が垣間見れる作品になっています。

 『マイムレッスン』なんかは今回樋口泰人さんが『Playback』に寄せてくださったコメントそのままだと思える瞬間があり、本当に、あぁ映画が始まるんだなと思ってしまうと思いますよ。映画が立ち上がる瞬間じゃないですけど映画でしか味わえない感情でいえば『Playback』も渡辺真起子さんの二度目の登場シーンなんて(もちろんその他いたるところにあるけど)まさしく映画でしか味わえない何かを感じざるをえないと思うので明日の『やくたたず』&短編を見るまえに未見のかたは見てみてください。必ずぐっとくると思います。

 明日は3つの短編に関する監督の簡単な解説というか説明が上映前にありますのでみなさま是非この機会に。

 

佛木

 

2012/11/16 ティーチインについて

 映画『Playback』はあっという間に今日、公開からちょうど一週間を迎えました。今日までの一週間はといえば、毎日のようにその日の最終回に監督・出演者・プロデューサーによるティーチインが行われるというなんとも贅沢な日が続き、渋川清彦さん、三浦誠己さん、村上淳さんに御登壇いただき、本日はそのラストとして渡辺真起子さんをお迎えしてのトーク。

 連日様々な質問&感想を観客のみなさんからいただきそれに監督・俳優が真摯に答えるという普段はなかなか体験できない「場」になったように思います。今日も「即興的な要素はどれくらいあったのか」「演出はどこまでするのか」「渡辺真起子さんのシーンに入る予知的なカット挿入は不思議な感覚があった」など率直な意見が飛び交いました。だって俳優さんに直接質問をぶつけられる機会なんてそうそうないですもんね。

 そんななかでも監督に「35ミリフィルムにした意味」を改めて尋ねられるお客さんもいらしたりしました。

 ご存知の通りこの映画は35ミリフィルムにて上映を行っています。空族の富田克也さん、相澤虎之介さんも先行オールナイトのトークで「フィルムが映画に馴染んできた」とおっしゃられていたように僕も初見のときといまではやはり印象が違うなと感じるし、同時にやっぱりフィルムは生ものなんだなと改めて思わされました。そして今日のようにそれについての意見がティーチインの場で交わされることはこの映画にとってとても幸せなことだと改めて思った次第。「フィルムとデジタル両方あったほうが健全だし豊かなんじゃないか」とは監督の談。

 京都の先行上映から始まったこのティーチインというアトラクション。いつでもインスタントに切ったり繋いだりできる1人用の回路ではなくて100人入る劇場全体を使った「場」です。これもまたフィルム同様生ものでしょう。なのでこれからも機会があればどんどんやっていきたいなと、今後も楽しみになった公開一週を迎えた夜だったのでした。

佛木