【レポート】 『ヘヴンズ ストーリー』トークショー

 

2012年11月5日(月)に、K'scinemaさんにて『ヘヴンズ ストーリー』上映後、トークショーが行われました。

 

4時間38分を見続けたお客さんの力強い拍手に迎えられて、瀬々敬久監督、続いて村上淳さん、三宅唱監督が登壇されました。

 

以下、簡単ですがレポートです。

登壇早々、瀬々監督から今回のトークショーの意図と、映画『Playback』について簡単に紹介がありました。

まずは瀬々監督から三宅監督へ質問。

 

瀬々「『ヘヴンズ ストーリー』を観て村上淳さんのある部分を掴んで、『Playback』を撮ったと以前教えてくれましたよね」

 

三宅「2010年10月に知り合ってから村上さん研究を少し始めた頃に、ちょうど『ヘヴンズ ストーリー』公開だったんです。そこで二つのことに気付いたんですけど」

 

村上「これってはじめてきく話だよね?」

 

三宅「はい(笑) 大雑把にわけて、村上さんには二つある、と。一つは『ヘヴンズ ストーリー』の前半、雪山で追いかけっこを自由に楽しんでいる、運動神経抜群の村上さん。もう一つは終章、海岸の防波堤にただ立って、ただ見送ってる村上さん。このシーンの村上さんの顔、もちろんこの映画の物語の積み重ねた先にある顔だとは思うんですが、とてもいいと思ったんですね。それで自分なりに、あまり動かずにじっとなにかをみつめているような、そんな顔を中心に撮ってみたいと考えました」

 

瀬々「あのシーンのときは、カメラを回す直前まであの男の子役の子を村上さんの顔の目の前にずっと立たせて、「この子がいっちゃうんですよ、忘れないでくださいね、この子です!」とやっていました」

 

村上「覚えています。ほんとに僕は、そういう瀬々さんの魂の部分にやられています。昨日、久しぶりに『ヘヴンズ ストーリー』を観たんですが、ほんとに魂の人だ、と。もう完全にやられてしまって、家帰ってすぐ横になりました。今回は忍成くんに感情移入したのもあって…」

 

続けて村上さんの『ヘヴンズ ストーリー』についての思い、瀬々監督への思いが語られました。

また、三宅監督も、当時一緒に一軒家を借りて住んでいた友人の一人が『ヘヴンズ ストーリー』の助監督として入られていて、よく撮影現場の話を聞いていた、とのこと。さらに、「おとしまえをつける、ということを自分の人生に重ねて感じることが多かった」と『ヘブンズ ストーリー』を観たときの感想を語りました。

 

続いて瀬々監督が、撮影台本を鞄から取り出し、あるシーンの撮影前日に急遽差し込みをいれた内容を読み上げました。

村上さんはそれをきき、「全てを魂で伝えてくれる」と改めて瀬々監督について語りました。

 

村上「瀬々監督が10年は上映すると言っていることにも魂を感じます」

 

三宅「『ヘヴンズ ストーリー』や『サウダーヂ』があって、生意気な言い方だけれど、それに続かなきゃいけないと思ったんですね。幸運にも『Playback』は35mmフィルムにできたので、あとを追うように、これから長々と上映していきたいです」

 

最後には、映画中のシーンに重なりあうように、「ピーポくん」の携帯ストラップを村上さんからお客様へプレゼント。チケットの整理番号からランダムで、5人の方に直接手渡しされました。

 

 

またいつか、数年後に、たとえば同じ場所でご一緒に上映できたり、またトークを実現できれば、『Playback』チームにとってこれほど嬉しいことはありません。

 

 

 

終了しました!!

 『ヘヴンズ ストーリー』(瀬々敬久監督)のアンコール上映が開催されます(11月3日〜11月9日連日16:00より新宿K's cimemaにて)。

 

 11月5日(月)上映後トークイベントに、『ヘヴンズ ストーリー』と『Playback』に出演している村上淳さん、ならびに『Playback』監督三宅唱が参加します。瀬々敬久監督とともに、<村上淳の希有な魅力>に迫る一夜に。

詳細はこちら

 

 『ヘヴンズ ストーリー』は2010年10月ユーロスペース&銀座シネパトスでのロードショーに始まり、その後K'scinema→アップリンク→ユーロスペース→K's cinema&下高井戸シネマでアンコール上映が続きました。そして今回再びのアンコール上映。まさに瀬々監督が「10年は上映し続ける」という宣言通りです。もちろん各劇場さんや『ヘヴンズ ストーリー』を観た方々との関係があってこその力ですが、こんな時代でも製作者みずから爆走し続けようとする姿に頭が下がります…などと言ってる場合ではない、ということが重要だと考えています。『Playback』も必ずやあとに続こうと思っています。

 

 『ヘヴンズストーリー』も『サウダーヂ』も、まさに今という時代と格闘している映画です。そうした姿勢で生きる監督や製作者が同時代にいる、ということはとても刺激的です。「ならば、自分たちはどうしよう?」という問いを投げかけてくれる気がします。

 

 そしてなにより、まさに身体ひとつでそんな姿勢を表現する俳優たちの存在こそ、最も勇気づけられるのです。彼らがいてこそ、はじめて映画が生まれる。『ヘヴンズストーリー』に出演された村上淳さん、渡辺真起子さん、菅田俊さんは『Playback』にも出演しています。そんな「俳優たちの映画史」に『Playback』が加わることができて光栄です。

 

 

 11月5日(月)のトークショーの中心は<俳優・村上淳について>の予定です。是非ご来場をお待ちしています。